地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


2004-01-01から1年間の記事一覧

折った歯。はじめてのキス。夏の蚊、冬の青蝿。

胡蝶蘭を一株いただく。とりあえず枯れないといいけど。家人と「探偵!ナイトスクープ」の公開録画へ行く。朝日放送へ行くと思いのほかたくさんの観覧希望の人がいて驚く。しかも女の子ばかり。午後6時45分開場なのに最前列の人たちは午後1時くらいから待っ…

光は蒼ざめた切傷となって炸裂しており、

車の屋根に煌めき、ガラス窓から迸る。バイクが欲しい、と思い立って家人と松屋町筋に存在する別名バイク屋筋へ。思い描くのは街乗り用でいざというときは二人乗りも出来る小回りのきく50cc以上の小型車。久しぶりにバイク屋に行くと浮かれてCB400FとかZZRと…

電話のベル、音楽の重たいつぶやき

Martin Margiela OSAKA へ。足袋ブーツを偵察しに行ったのだけど、あわせる服とか考えたり、いまになってやっと足袋ブーツを購入ってどうなの、だったら本気地下足袋のほうが、でもハイカットの足袋スニーカーよりはあわせやすいかな、とか妄想を膨らます。…

ここには戦いの跡が刻まれ、あそこには恋が、

情熱が描かれていた。映画『アレクサンダー大王(O Megalexandros)』(テオ・アンゲロプロス/1980/ギリシャ、イタリア、西ドイツ)。アレクサンダー大王の偶像性、社会主義、共産主義、アナーキスト。独裁と変貌した社会。革命後の理想社会であったコミューンの…

さながら巨大なオレンジをふたつに切ったみたいに

大阪城大手門前で開催されている「なにわ百年城下町」という催し物へ。思いのほかいろいろ買って食べたり満喫。今日は日本三大祭のひとつの天神祭。今年こそは見に行こうと思っていたのだけど昼間の炎天下の大阪城でへばり、テレビ中継を見ることに。来年こ…

このリズムは日ごとに立ちもどってきては、

カレンダーの上に青鉛筆で小さな十字の印をつけさせるのだった。母とふたりで宝塚大劇場へ。月組公演"王朝ロマン『飛鳥夕映え』−蘇我入鹿−、ラテン・ファンタジー『タカラヅカ絢爛II−』−灼熱のカリビアン・ナイト−"。月組を見たかったのはもちろん大空祐飛目…

眼を閉じて声を消すことはできない。

映画『テディベアのルドヴィック』(コ・ホードマン/1998-2002/カナダ)を観に行く。ホードマンの作品は日常のほんの一瞬の出来事を丁寧にアニメにする。「自分の孫に見せたい作品」というだけあって毒のないストレートに思える作品な反面、子供に対する期待や…

なぜ描くのか?夢のままの方が美しいのに

うちの石竹ちゃんが咲いた。思っていたよりも花びらが重なり合う豪華な石竹ちゃんでまだ多くのつぼみがあるのでたくさん咲くといいと思う。自分のお弁当ばかりかそもそも自分の作った料理に飽きてきた。いろんなレシピで作ってみてもそれは同じ。気分の問題…

すべてが意識の目まいに捉えられて、可能なるものの限界にまで張りつめられている。

自分の作るお弁当に飽きてきた。食べても美味しく感じられないのでごはんと漬物のみにしてみた。このシンプルさでこのまましばらいくいこう。痩せそうだけどお菓子やジュースはおいしいので何も変わらない。映画『ゴスフォード・パーク(Gosford Park)』(ロバ…

車のライトの反映が走る黒めがねで目を隠しているあの女の声と共に。

愛知芸術文化センターのアートスペースAにて以下上映。 ■ テーマ上映会 「実験映画再発見〜マヤ・デレン作品を中心に〜」 日時:2004.07.02-2004.07.04 場所:アートスペースA 7/2 ベルナール・エベール作品集(計62分) 7/3 マヤ・デレン作品集(計75分) 7/4 …

Si l'on sait exactement ce qu'on va faire, a quoi bon le faire.

昨日はアメ村の複眼ギャラリーで「竹谷郁夫個展」へ行って、アルケミーに寄ってみた。家人の買ったCDは Evan Parker (saxophones), Paul Rutherford (trombone), Hans Schneider (bass), Paul Lytton (percussion, electronics)の「Waterloo, 1985」。私の買…

消えた歳月はカチッという音をたてて、

まるで望遠鏡を縮めるようなぐあいにそれぞれの中に収まっていった。神戸・元町のインテリアショップ karf west へ。東京・目黒にある karf の関西店。お目当てのものがあっての確認訪問だったのだけど、ユーズドの照明とか他にかわいいものもいろいろ見れて…

なんとも遠すぎた。寒すぎた。それは拒まれていた。

名古屋のいずみちゃんが「marica」http://www5f.biglobe.ne.jp/~marica_cha/index.htmという中国茶とケーキのカフェをオープン。すごいなー名古屋に行ったら行ってみよう。ぼんやり新聞を読んでいると「高松宮殿下記念第16回世界文化賞」の記事が掲載されて…

物音と暑さと光との星々はいたるところに

はなわ一家と一緒にUSJへ。近いのに約3年ぶりのUSJ。5500円の入場料が5100円になるファンクラブカードを初めて使用(ディズニーランドのファンクラブカードも価格は同様。そして未使用)。はなわ夫妻の3歳になる娘のKちゃんは絶大にかわいくて、自分の姪や甥よ…

空気は窒息し、光は雷に打たれた

フィンランドのブランド、ペルティ パームロスのレインブーツがかわいい。かわいい傘にはあまりひかれないのは傘はどこかに忘れてきてしまいそうだからという貧乏性。映画『ジャンヌ 薔薇の十字架(Jeanne la Pucelle Les Prisons)』(ジャック・リヴェット/19…

「つみ重ねた時間に較べて、失うことのなんとたやすさ」

高校の同級生タカちゃんの結婚式に出席するため帰省。お色直しフルコース(白無垢、色打ち掛け、ウェディングドレス、カクテルドレス)でやること全部やってた披露宴。花嫁さんはいつ見てもきれい。私を含めた高校の同級生5人は今年の10月最後のひとりの結婚式…

すべすべした空は思考し、大河の数々は思考し、

瓶の破片の数々は思考していた。東京では去年の夏?遅ればせながら大阪でティールロヴァーアニメが公開。見に行ったプログラムは以下。 ■ 結んだハンカチ ティールロヴァーとチェコアニメ 日時:2004.05.22-2004.06.04 場所:シネ・ヌーヴォ Bプロ ガールズ…

夜、み空はたかく、吹く風はこまやかに

斬るよりほか、わたくしに、すべはなかった。日記を書いていない間はフロイン堂とかタカラヅカ展とか。今日のgrafで見たかったものは2つ。最終日の「ELEY KISHIMOTO PRINT TRAVEL」展とスーザン・チャンチオロ「クリスタル マウンテン ブリッジ」展。ELEY KI…

傷のまわりに漂う血の軽やかな雲だ。

目の前にあった雑誌「東京人」をパラパラめくっているとそこに中野区の野方が出てきたので読んでみる。野方は家人が学生の頃住んでいた場所。私にとっては中野は中野ブロードウェイとか貧困なイメージしか出てこない。「東京人」に書かれている記事がどれほ…

言語という無限の道路をつたって走っていく

金曜は朝5時起きの日帰り静岡行きで新大阪に到着したのは午後10時過ぎ。ぐったりしつつ家人と待ち合わせてゴハンを食べに行くという体力のない私にとってはがんばった日。5時起きにつきあってくれた家人にありがとう。そういえば新幹線の中から久しぶりに富…

眼差は光の消えた鎧にあたってなまくらになり、

引っ掻き傷一つ残しはしなかった。北新地の『堂島天然酵母パンの店 聖庵』へ。北新地にあるだけあって夕方から深夜までの営業。夕方行ったのだけどきれいに着飾った出勤途中の女性たちとすれ違う。買ったパンを手に持ちながら少し悩む。そういえばマルビルに…