地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


なんとも遠すぎた。寒すぎた。それは拒まれていた。

名古屋のいずみちゃんが「marica」http://www5f.biglobe.ne.jp/~marica_cha/index.htmという中国茶とケーキのカフェをオープン。すごいなー名古屋に行ったら行ってみよう。

ぼんやり新聞を読んでいると「高松宮殿下記念第16回世界文化賞」の記事が掲載されていて、音楽部門ではクシシュトフ・ペンデレツキ、建築部門ではオスカー・ニューマイヤーが受賞していて(映像部門はキアロスタミ)、それぞれの経歴作品紹介を読んでいるとなかなか面白そうな感じ。

映画『花咲ける騎士道(Fanfan la Tulipe)』(クリスチャン=ジャック/1952/フランス、イタリア)。ジェラール・フィリップ主演の白黒活劇。美形ジェラール・フィリップは日本でいうところの阪東妻三郎かなと思ったけれどどちらもあまり知らない。ジーナ・ロロブリジーダはきれいなのにうるさいイメージがつきまとい、童顔ジェラール・フィリップの相手役としてはいまいち。しかし話としてはテンポもよく楽しく、何よりジェラール・フィリップのチャンバラは身軽でとてもアイドルらしい。

映画『愛に関する短いフィルム(A Short Film about Love)』(クシシュトフ・キェシロフスキ/1988/ポーランド)。覗き見プラトニックラブな映画は多い。そして私はそういったセックスではなく思い込みの激しい想いのみで成り立つ偏屈な屈折した純情が、その格差が好き。セックスから産まれるものより孤独な思い込みから産まれるものの方に興味がある。「何がほしいの?」「何も」というセリフは響く。パトリス・ルコントより分かりにくいかもしれない。『仕立て屋の恋(Monsieur Hire)』(フランス/1989)の中年男ミシェル・ブランには涙し、この作品の若い主人公トメクには切なさと痛々しさが入り混じる。