地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


本日のお昼ごはんメイドイン北海道

本日のお昼ごはんは、北海道のスーパーで購入した、グリンめんとめんみ。ひやむぎぽかったのでひやむぎとして食しました。


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そばのようなラーメンのようなグリンめんはクロレラ入りの緑色の麺。キッコーマンの北海道限定めんみは普通のめんつゆよりちょっと甘い感じがします。


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北海道 HOKKAIDO

釧路空港に降り立ち、初道東の旅。釧路の気温は15度。肌寒いー


好きな魚を選んで炉端する方式。自分で焼くのではなくものすごくよい具合にお店の方が焼いてくれます。プロ!


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鮭いくら丼が美味。


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いい店内。


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北海道のローカルフードのカツゲンピルクルぽいと思ってたら、子どもたちが「パインアメぽい」と評しておりました。たしかに。


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琵琶瀬展望台から霧多布湿原雄大。次女は「湿原てなに?」と言ってました。湿った草原です。道中、初エゾシカ発見。うれしい。


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霧多布岬。釧路空港から予想より遠かった。北海道の距離感むずかしい。


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釧路の歩道には立派な鮭がいます。


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釧路湿原をボートで下ったのがものすごいおもしろかったです。エゾシカ、ミンク、オジロワシ、キタキツネを見られました。かわいい。湿原て不思議でおもしろい。解脱しそうな静けさ。小6の長女はおもしろがってたけど、小3次女は途中で飽きてました。小3まだまだわかってない……


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弟子屈(てしかが)で大人気のスープカレー屋。スープカレー10年以上ぶりに食べた気がします。スパイシーでおいしかったです。


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摩周湖が霧すぎて摩周湖がどこにあるのかわからないという。


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摩周湖の湖畔でエゾシマリス。超かわいい。


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阿寒湖。マリモ生息地。「マリモ食え、のマリモ?」と次女。ゴールデンカムイが根付いています。ていうか覚えてるのそこ?


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網走湖女満別湖畔で休憩。北上するにしたがって気温が高くなる不思議。釧路が寒かったようで、網走湖では水着で水遊びしてる人たちもいます。そして釧路で私だけ見逃したタンチョウを発見。やったー


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きました網走監獄。ゴールデンカムイ聖地。土方が戦った教誨堂を見て次女興奮。


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監獄食堂で監獄食。


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反射して見にくいけど白石イラストの野田サトル直筆色紙。


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ドロラーメン。相当こってりしてるかと思いきや、そこまで濃厚ではありません。ピースは次女。


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女満別空港のひまわり畑を見て大阪へ帰宅。道東たのしかった!


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本日の老舗チキンカレー

夏休みも半分終わりました。子どもたちのスケジュールもろもろフォローしっぱなしで疲れたー


本日の老舗チキンカレー。はるか昔に来たことがあるけど味まで覚えてませんでした。超おいしい。おいしくてするする食べられるカレー。ここ半年くらいの食べたカレーのなかでは1番か2番においしい。さらにセットで頼んだチャイがこれまたおいしかった。注文する人のほとんどがアイスチャイのセット。週1で行きたいカレー屋に認定。


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本日のスパイスカレーと最後の『天の瞳』と小学校の歴史の授業

本日のスパイスチキンカレー。


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辛いー。おいしいけど辛いー。


『天の瞳』未完の最終話を読み終わりました。ずーっと読んでだけに、終わりは感慨深い。そして未完だとは知ってたけど、あまりに未完すぎる。この本のなかには90ページほどの未完の『天の瞳』があり、さらに同じく未完の新聞連載『乾いた魚と濡れた魚』が収録されています。未完2本で消化不良……


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天の瞳(最終話) (角川文庫) [ 灰谷健次郎 ]
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小6の長女が社会で日本史を学んでいるけど、1学期で石器時代からもう江戸時代。室町時代のテストをやったときに、枯山水が出た、と言っていたので、「応仁の乱は?」と聞くと教科書2行くらい読んで終わったと言ってました。えー応仁の乱2行……。ていうか小学校の日本史はひたすら文化の歴史と近代史に徹していて、合戦なんかはほとんどやらない様子。同時進行するには時間がないのかと思うけど、同時にやってこそ理由も意味も分かる気がするのになー。合戦といえば長篠の戦いくらいとか。長篠の戦いといえば私の時代の愛知県民の小学生は長篠に行って(社会見学?)、馬防柵を見て「ばぼうさく」という言葉のインパクトで馬防柵を覚え、長篠の戦いでその名を残した足軽鳥居強右衛門(とりい すねえもん)を覚えて帰ります。


しかし関ケ原の戦いで、布陣を見ながら「もし〇〇だったら…!」みたいな胸アツ談義もやらずに、文化的側面ばかりをさらーっとやって小学生たちは興味がわくのだろうか。

Columbia8のレトルトスパイスカレー

明日明後日と小学校はお休みになるし、習い事もぜんぶお休みだし、ゴミの収集までなくなるサミット。交通規制のため週末の食料買い出しも自転車一択。大阪はそんな厳戒態勢なれど親の仕事は通常道通り……


Columbia8のレトルトスパイスカレーを近所のスーパーで発見。北浜のお店で食べたことないけど。


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おお、レトルトでこのスパイシーぶりはすごい。ふりかけるスパイスの量がすごい。たいへんおいしくいただきました。長女がひとくちチャレンジしてみたけど、子どもウケはよくありませんでした。大人スパイスカレー。


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灰谷健次郎『天の瞳 幼年編2、少年編1-2、成長編1-2、あすなろ編1-2』

灰谷健次郎『天の瞳』シリーズをちまちま読み中。現在あすなろ編2の途中。あすなろ編2の次はいよいよ最終話の巻なので読み終わるのも惜しいような気持ちになります。倫太郎ができすぎ君だけど、最終話は遺稿であり、灰谷健次郎のワイフワークだっただけあって、これがなかなかおもしろいです。


chim.hatenablog.com



あすなろ編1で昭和時代のハードルの高さがうかがえる文章。料理人ケンさんが子どもたち相手に魚のさばき方を教える料理教室の場面。

「包丁を持ってきた子は、それを台の上に並べなさい」
ケンさんは、包丁を並べなさいといったのだが、そうできたのは、倫太郎やミツルたち、ほんの一握りの子どもだけだった。
たいていの子は、ステンレスの包丁一本きりだ。
それだけで家庭の台所のようすの、およそがわかるというものである。
(中略)
「魚をさばくのには、ミツルくんのように、さいてい三本くらいの包丁を用意するのが望ましいね」
ミツルは、中、小の出刃包丁、と一本の刺身包丁を持ってきていた。
ケンさんは、それを一本一本、子どもたちに見せた。
「ステンレスの包丁一丁でも、やって、やれんことはないが、苦労するわりに、腕前が上がらんという欠点がありまんな。弘法、筆を選ばず、というのは、あれはウソや」


あー出刃包丁も刺身包丁もないー
煮物を教える場面で、味の素、という子どもの発言を受けて、

「このごろは、いろいろなものが売られているね。おおかたは主婦の手抜き商品。あんなものを使っていては、料理の腕は上がらん」


昭和の時代当時でもおそらく手厳しい発言……。料理人と主婦は違うと思うけども。


という時代を感じる描写はあっても、先進的な言葉も多々あって(こっちのほうがインパクトが大きい)、これが読んでるうちに見事に天の瞳ワールドになっていくわけで、「天の瞳」を読みつつ、並行して別の本を読んだりするけど、「天の瞳」ほうがおもしろいわーと思ってしまうくらい、パワーのある作品。



嘉吉の変でホカホカ

引き続き室町関係の書籍をぼちぼち。応仁の乱から入ると、そもそもの話としてどうしても時代をさかのぼっていきます。

嘉吉の乱
嘉吉の乱(かきつのらん)は、室町時代の嘉吉元年(1441年)に播磨・備前・美作の守護赤松満祐が、室町幕府6代将軍足利義教を暗殺し、領国の播磨で幕府方討伐軍に敗れて討たれるまでの一連の騒乱である。主に嘉吉の変(かきつのへん)と呼ばれることが多い。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%98%89%E5%90%89%E3%81%AE%E4%B9%B1


嘉吉の乱、もしくは嘉吉の変は前代未聞の将軍暗殺事件。暗殺された6代将軍足利義教は病的ともいえるほど燗が強く、執念深い性格の持ち主で、その怒りにふれて処罰された者は数知れないという恐怖政治をしいた将軍。


その嘉吉の乱について、ホカホカする記述を発見。

かくて典型的な抑鬱型精神病質とのいうべき義教は、解き放った性衝動のために、数々の悲劇を招来。もちろん男色にものめり込み、守護大名家の家督相続への干渉や不当な領地没収で手に入れた所領を、寵愛する美貌の近臣・赤松貞村に与えるという暴挙に出る。ついには、貞村の本家筋にあたる赤松満祐の所領をねらい、そのことが自らの無残な横死へとつながってしまった。1441年(嘉吉元年)、宴のさなかに義教が赤松満祐によって殺害されたことで、万人恐怖はようやく打ち止めになる。


えーまじでー 嘉吉の変がそういうところからきてるとはー 祝勝の宴の場で将軍が暗殺された件は、学習漫画でもよく出てくるけど、こういう記述はさすがになくて、おもしろいやんか……となり、がぜん赤松氏に興味がわいてきた次第。ていうか赤松貞村て誰。調べたら貞村の妹が義教の側室とな。兄妹!しかし義教の人物像がひどすぎる。解き放った性衝動。

満祐には4代将軍義持時代に、義持の命でその寵童・赤松持貞(貞村の叔父)に危うく所領を奪われかけた苦い経験があった。


美貌の家系らしい赤松氏にかつてない興味を抱き始めています……


髙田郁『あきない世傳 金と銀(6) 本流篇』

室町時代の本ばかり読んでるけど、あきない世傳の新しい刊も読まねばならぬので江戸時代へ。  

 

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五鈴屋のある大阪天満周辺の地図を思い浮かべて、リアル大阪と交差させて楽しく読んでたけど(時々登場人物と時代を超えて地図上ですれ違うのが楽しい)、今回は江戸店出店までの話。江戸の地図も好き。捕物帳の親分も居酒屋の女主人も、いろんな江戸小説の地図に五鈴屋江戸店も加わるという、なんという贅沢!


みおつくしみたいに、御膳奉行の小野寺(やはり妄想上も森山未來)的な役割のキャラがいるといいのになーと思います。幸があまりに主人公すぎて、前の巻で智蔵が死んでたのを忘れてたよ……


読みやすいのですぐ読めてしまい、なんで東山文化の本にあんなに時間がかかってるのかわからないー

義経公ゆかりの鞍馬寺と応仁の乱勃発の地・上御霊神社へ行きました

源義経好きの長女の前からの希望で鞍馬寺へ行ってきました。冬から言ってて、もうすこしあったかくなったらにしようーということでようやく決行。暑くもなく寒くもなく、ちょうどいいお天気。


鞍馬寺到着。狛犬ではなく阿吽の虎が迎えてくれます。立派!家人はむかしむかし来たことがあるそうだけど、私も子どもたちと同じく来るのははじめて。


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石段をのぼります。


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源義経の供養塔。牛若丸が住んでいた東光坊の跡に建てられているそうです。長女胸アツ。


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えっちらおっちら登って、本殿金堂到着。毘沙門天、千手観音、護法魔王尊の三尊が祭られています。


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その本殿金堂前にあるのが京都最強パワースポット「六芒星」。私踏んでるけど、この三角を踏むのはダメだったらしいです。えー


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振り返って霞がかった向こうの山は比叡山


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本殿金堂でいただいた御朱印。「尊天(そんてん)」と書かれています。


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もうちょっと奥まで行って背比べ石とかも見てみかたかったけど、次女がおなかいたいとか言い出したのでここまで。しかし走って下山する次女。


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門前前にある喫茶でおやつのぜんざい。次女完食。おなかは。


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せっかく京都に来たので私の(家人も)胸アツなスポット、応仁の乱勃発の地・上御霊神社へ。畠山氏の家督相続争い、畠山義就山名宗全指示)vs畠山政長細川勝元支持)です。


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応仁の乱石碑はこちらです、に吸い寄せられます。


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石碑!


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なんとこの石碑、東軍ゆかりの細川護煕元首相が揮毫(きごう)してました。細川勝元の末裔で、細川忠興から数えると第18代目細川家当主。おお。


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上御霊神社御朱印は直に書いてもらう形式でなく、ただいま令和元年期間限定のカラフル御朱印。日付だけ書き加えてもらいました。初カラー。


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ところで、遅々として進まなかった呉座勇一『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』は、応仁の乱がはじまってからはわりとするする読めました。もうほんとにみんな言うこと聞かないの。そりゃ将軍もいやになるよ……


chim.hatenablog.com



呉座先生監修の集英社版学習まんが『日本の歴史 7 武士の成長と室町文化』。誰向け?小学生?というくらい内容がハイレベル。細かすぎる。