地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


2003-11-01から1ヶ月間の記事一覧

謎はほどばしり出るものの完全なほどばしりだ

先日家人がお土産に阪急のモンブラン専門店・アンジェリーナで買ってきてくれたモンブランはおいしかった。こってり濃厚でしっかりした味。初アンジェリーナ。小さい頃、モンブランが苦手だったのはどうしてだったろうと思った。昨日は表六甲ドライブウェイ…

これが、夜というものだ。

濡れた紙の上に拡がるインキの染みであり、それは走り、縮こまり、泳ぎ、そこから逃れることはできない牢獄の動く見取図を作っていく。A.P.C.のきれいめグレーコートも欲しいけれど、ズッカのグレンチェックのコートもかわいくて早いとこ何か買わねばという…

外では白いものが、ここでは灰色だった

映画『ウエディング(A Wedding)』(ロバート・アルトマン/1978/アメリカ)。アメリカ中西部の大富豪の御曹子と、南部の新興財閥の令嬢の結婚パーティの群像映画。アルトマンの群集モノとして見ればいいのだけどあまりに最低な結婚式の話でそれに"A Wedding"と…

さまざまな事物の真の相貌を隠しているああしたすべての嘘、

すべての伝説。一つ一つの文章の最後に、曲がりくねった奇怪な記号があって、終わりに点がついており、この記号は、ほんとうに確かなものは何一つないということを意味していた。モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル(M. Boutet de Monvel)の絵がとてもかわいく…

空っぽな言葉、精も根もつき果てさせるこだま

先日北新地で有名らしいステーキ屋でランチをした。サーロイン200gという豪華ランチ。もーのーすごーいおいしかった。書き記しておきたいほどおいしかった。お昼ごはんでこんなに食べるのははじめてなくらい食べた。最近家でワインを飲むようになったのでチ…

新しいものの完璧なる幻影が、廃墟にほかならなかった

阪神タイガース優勝パレード@御堂筋。そんな熱心に野球を見てなかったけど優勝パレードは見てみたいなーて。雨が降るなか家人と遅めに家を出るとすでに多くの人だかり。家人に(私を)持ち上げてもらったら阪神の選手がよく見えたので手をふった。伊良部とか…

日々が過ぎた、夜々が過ぎた、

ぼくはああした遊びをみなやってみた、愛された。映画『若者のすべて(Rocco E I Suoi Fratelli)』(ルキノ・ヴィスコンティ/1960/イタリア)。ロッコ役、若きアラン・ドロンは心身ともに男前ですいこまれるような目でカメラを見つめる。「故郷」とは何だろう。…