地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


嘉吉の変でホカホカ

引き続き室町関係の書籍をぼちぼち。応仁の乱から入ると、そもそもの話としてどうしても時代をさかのぼっていきます。

嘉吉の乱
嘉吉の乱(かきつのらん)は、室町時代の嘉吉元年(1441年)に播磨・備前・美作の守護赤松満祐が、室町幕府6代将軍足利義教を暗殺し、領国の播磨で幕府方討伐軍に敗れて討たれるまでの一連の騒乱である。主に嘉吉の変(かきつのへん)と呼ばれることが多い。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%98%89%E5%90%89%E3%81%AE%E4%B9%B1


嘉吉の乱、もしくは嘉吉の変は前代未聞の将軍暗殺事件。暗殺された6代将軍足利義教は病的ともいえるほど燗が強く、執念深い性格の持ち主で、その怒りにふれて処罰された者は数知れないという恐怖政治をしいた将軍。


その嘉吉の乱について、ホカホカする記述を発見。

かくて典型的な抑鬱型精神病質とのいうべき義教は、解き放った性衝動のために、数々の悲劇を招来。もちろん男色にものめり込み、守護大名家の家督相続への干渉や不当な領地没収で手に入れた所領を、寵愛する美貌の近臣・赤松貞村に与えるという暴挙に出る。ついには、貞村の本家筋にあたる赤松満祐の所領をねらい、そのことが自らの無残な横死へとつながってしまった。1441年(嘉吉元年)、宴のさなかに義教が赤松満祐によって殺害されたことで、万人恐怖はようやく打ち止めになる。


えーまじでー 嘉吉の変がそういうところからきてるとはー 祝勝の宴の場で将軍が暗殺された件は、学習漫画でもよく出てくるけど、こういう記述はさすがになくて、おもしろいやんか……となり、がぜん赤松氏に興味がわいてきた次第。ていうか赤松貞村て誰。調べたら貞村の妹が義教の側室とな。兄妹!しかし義教の人物像がひどすぎる。解き放った性衝動。

満祐には4代将軍義持時代に、義持の命でその寵童・赤松持貞(貞村の叔父)に危うく所領を奪われかけた苦い経験があった。


美貌の家系らしい赤松氏にかつてない興味を抱き始めています……