地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


ゆうきまさみ『新九郎、奔る!』から応仁の乱周辺へ

ゆうきまさみ『新九郎、奔る!』から室町時代へいざなわれております。






そもそも室町時代について中学生くらいの知識しかなかったところへ、この『新九郎、奔る!』の細かい人間関係が素直におもしろくて、応仁の乱について知識を深めようと、ただいま猛烈な室町時代および応仁の乱(周辺)ブーム。足利歴代将軍が名前だけでなく特徴づけて思い浮かべられる楽しさ。応仁の乱の混沌さも、終結後に火種がちらばったままなのも、調べることが多すぎて横道に脱線しすぎるのもわくわくします。

あー京都で応仁の乱関連の地をめぐりたい……


応仁の乱といえばこれを読まねばと思い、呉座勇一のベストセラー書『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱 』。いろいろ並行しながら読んでて、おもしろいけどなかなか読み進まず、まだ応仁の乱に入ってないという…… これを読み切ればどんな応仁の乱の文献でもすいすい読み切れると思われます。






河合正治足利義政と東山文化』は呉座勇一にくらべるとだいぶ読みやすい。






ムック本『図解応仁の乱』。ざっくりしてます。ムック本くらいになると『新九郎、奔る!』のほうが圧倒的に情報量が多い。






子どもにも布教中。『小学館版 学習まんが はじめての日本の歴史 6 室町幕府と民衆』。一冊にまとまってるので内容的にはぎゅうぎゅう。要点をきちんと描いていてなかなかよかったです。ただはじめて室町時代に触れる子どもがこれをおもしろいと思えるのかわかりません。






歴史に弱い私の教科書『詳説日本史研究 』。概要なので掘り下げているわけではないけど、流れをつかむのによいです。高校から日本史を選択しなかった私から見ると、太字で書かれているような言葉も知らないことが多いです。勉強勉強。


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竜ヶ岩洞と徳川美術館『特別展 徳川将軍ゆかりの名刀』と中之島香雪美術館『特別展 「明恵の夢と高山寺」』の鳥獣戯画

GW中のちょっとしたおでかけ。


静岡県にある竜ヶ岩洞。鍾乳洞です。鍾乳洞はかなり美しくておもしろいのに鍾乳洞周辺のB級ぶりも別の意味でおもしろい。私は小さい頃に行ったことあるらしいけどおぼえてなかったー 


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名古屋の徳川美術館。現在『特別展 徳川将軍ゆかりの名刀』を開催中。


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とくびぐみそろいぶみ期間という刀剣乱舞に関係する刀展で、子どもたちが熱くなっておりました。現在、本作長義(山姥切長義)、南泉一文字、物吉貞宗、後藤藤四郎、鯰尾藤四郎が展示されています。本作長義を最前列で見るのに90分待ち、京のかたな展の三日月宗近ばりの人気。本作長義は男らしく美しい存在感のある刀でした。90分も待ってられないので2列目から熱心に見ておりました。他の刀も相当な人気で刀剣人気冷めやらずな感じでした。刀剣以外の展示もなかなかおもしろそうだったのだけど、子どもたちにお付き合いしていたためゆっくり見れず、機会があればまたゆっくり見たいところ。


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大阪の中之島香雪美術館。現在『特別展 「明恵の夢と高山寺」』を開催中。


www.kosetsu-museum.or.jp


国宝「鳥獣戯画」を展示をしています。全4巻中、前期は1-2巻、後期は3-4巻。はじめて「鳥獣戯画」を目の前で見てちょっと感激。鳥獣戯画もいいけど、白い鹿を描いた春日鹿曼荼羅も、おーこれがーと感心したり、地獄の絵もおもしろったし、いま室町時代の本を読んでいるせいで、足利6代将軍・義教の花押に胸が熱くなったりしてました。中之島香雪美術館は規模的にも見やすくてよいと思います。


長いと思っていたGWもあっという間に終わりそうです。明日は衣替えをしなくては……

『伝承 日本の刀剣展〜平安から現代まで〜』@阪急百貨店 で堀川国広や燭台切光忠を見てきました

昨日知った刀剣展。子どもたちが行きたいかなーと思って伝えると行きたい行きたいというので、家人休日出勤のため、長女と次女と私と3人で朝からうめだ阪急へ。


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『伝承 日本の刀剣展』は会期がたったの6日間。週末は混むかなーと思ったけど、行ったり来たりできる程度の人混みで、堀川国広や燭台切光忠、村正とかちょっとびっくりするような名刀が展示されていて、無料で見るには内容的にたいへん贅沢なものでした。阪急すごいー。


www.lmaga.jp


個人的に長光が美しかった。あ、聞いたことあるーという名前の刀剣がずらずら並んでて、もっとも詳しい長女にいちいち解説してもらってたのでした。

江戸時代の貨幣

江戸時代の小説を読んでいると、一分銀や一朱銀なんかが出てきます。今日ふと江戸の通貨の展示のある場所を通りがかると、その一分銀・一朱銀が目にとまり、わーこれかーとひとりで盛り上がりました。


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四角とは知りませんでした。知識と現実とがふいにつながる瞬間。楽しい。


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毛利甚八、魚戸おさむ 『家栽の人』全15巻 +毛利甚八『「家栽の人」から君への遺言 佐世保高一同級生殺害事件と少年法』






植物を愛する家裁の桑田判事。ドラマ化もされた大ヒットマンガながらはじめて読みました。10巻くらいまでは余白というか余韻をもたせる一話完結もの。10巻過ぎから連続ものになります。マンガもおもしろく読んだけど、マンガのあとの『「家栽の人」から君への遺言 佐世保高一同級生殺害事件と少年法』は、『家栽の人』原作の毛利甚八が、神戸児童連続殺傷事件や光市母子殺害事件の現場に向かい、佐世保高一同級生殺害事件の加害者少女に言葉を贈り、少年と少年法に真摯に向かいあうライターとしての姿に、これがなかなか思うところがありました。

NHK『プロフェッショナル・仕事の流儀』雪の茅舎

家人曰く、最近の私の情報源はクロ現かプロフェッショナルか情熱大陸かネコメンタリーのようです。


で、NHK『プロフェッショナル・仕事の流儀』で齋彌酒造店の高橋藤一杜氏の回を見てたら「雪の茅舎」がものすごく欲しくなって、近所のあそこの酒屋にはありそうと目をつけて買ってきました。ぱっと燃え上がって買う買い物は楽しい。


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一番下の価格の「雪の茅舎」は売り切れ。これは下から2番目の価格の「雪の茅舎」。さっぱりというよりしっかり、甘めで飲みやすいです。女子向きかも。