灰谷健次郎『天の瞳 幼年編1』
内容(「BOOK」データベースより)
年少組なのに年長組の子を泣かせたり、突拍子もないいたずらを考えついたりと、いつも保育園の先生を手こずらせてばかりの倫太郎。大人たちからはとんでもない悪ガキだと思われることが多いが、実は鋭い感受性とさりげないやさしさをあわせもった個性的な子だ。倫太郎はどのように成長していくのか、そして周りの大人たちは倫太郎をどう見守っていくのか。灰谷健次郎が満を持して贈るライフワーク集体成、遂に待望の文庫化。
灰谷健次郎祭り中。だんだん灰谷健次郎節というものに慣れてきました。倫太郎という男の子の保育園年少から小学校2年生までを描いた作品。『兎の眼』より説教臭いし、『太陽の子』よりヘビーでなく、教育論の押し付け的なものを感じるけど、それを押しておもしろい。この倫太郎がこのあとどう成長していくのか気になるのでのんびり続きを読もうと思います。