地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


ここには戦いの跡が刻まれ、あそこには恋が、

情熱が描かれていた。

映画『アレクサンダー大王(O Megalexandros)』(テオ・アンゲロプロス/1980/ギリシャ、イタリア、西ドイツ)。アレクサンダー大王の偶像性、社会主義、共産主義アナーキスト。独裁と変貌した社会。革命後の理想社会であったコミューンの崩壊。アンゲロプロスの現代史には政治と神話が絡む。すべてをゆっくりと映し出す長回しは、独裁社会への否定・批判・糾弾であり、緩慢でありながら強烈な映像となる。神話=独裁(偶像)政治。この長いフィルムのなかの数少ない言葉には限りない叫びがある。

映画『野のユリ(Lilies Of The Field)』(ラルフ・ネルソン/1963/アメリカ)。気のいいさすらいの男性が五人の尼僧たちにつかまえられて立派な教会を建てるというほのぼの映画。男性と尼僧たちが歌うシーンは『天使にラブソングを…』の元ネタのよう。家族でのんびり観たい映画。

最近ときどき雑誌に載る某フランス雑貨屋へ。はじめて行ったのだけどその価格のつけ方にびっくり。買い付けとか店舗の家賃とかよく分からないけど、元値はいくら?みたいな。お店のたたずまいはいい感じなのになー。