すべてが意識の目まいに捉えられて、可能なるものの限界にまで張りつめられている。
自分の作るお弁当に飽きてきた。食べても美味しく感じられないのでごはんと漬物のみにしてみた。このシンプルさでこのまましばらいくいこう。痩せそうだけどお菓子やジュースはおいしいので何も変わらない。
映画『ゴスフォード・パーク(Gosford Park)』(ロバート・アルトマン/2001/アメリカ)。ロバート・アルトマン得意の群像劇。1932年のイギリスを舞台にした貴族と召使の物語。小さなストーリーが巧みに絡み合い厚い本を読んでいるよう。物語の進行がとても上手。寝る前に読んだら気分のよい本のよう。
映画『ベッカムに恋して(Bend It Like Beckham)』(グリンダ・チャーダ/2002/イギリス、アメリカ、ドイツ)。日本で記録的に人が入らなかった映画(らしい)。内容がなく長い。すべてが月並みなセリフのオンパレード。
映画『クレーヴの奥方(La Lettre)』(マノエル・デ・オリヴェイラ/1999/ポルトガル、フランス、スペイン)。オリヴェイラのフランス古典文学の映画化と聞いたら見たくなる。オリヴェイラの友人だったマルチェロ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴの娘キアラ・マストロヤンニ主演。父親似であり母親似である彼女は美しい。この映画は単なるメロドラマ的な男女の関係の物語ではなく寡黙ななかの精神的な情事であり、女とは、男とは、婦人とは、結婚とは、フランスの倫理観を静かに語る美しい物語。苦しみは耐えても決して軽減することはない。
「マノエル・デ・オリヴェイラ DVD-BOX1,2」 が欲しい。1 は『世界の始まりへの旅』『アブラハム渓谷』『階段通りの人々』、2 は『家宝』『神曲』『ノン、あるいは支配の虚しい栄光』。聞いただけで心が躍る。DVDなんてさっぱり買ってないけどオリヴェイラのDVDは欲しい。高いのでちょっと躊躇するけれど欲しい。