地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


「つみ重ねた時間に較べて、失うことのなんとたやすさ」

高校の同級生タカちゃんの結婚式に出席するため帰省。お色直しフルコース(白無垢、色打ち掛け、ウェディングドレス、カクテルドレス)でやること全部やってた披露宴。花嫁さんはいつ見てもきれい。

私を含めた高校の同級生5人は今年の10月最後のひとりの結婚式があって全員結婚。大学出て社会人になって結婚してしばらくして子供産んで、て話していた地方の高校生の普通の将来の夢がこうして全員一致でそうなってたりするのは私たちの生活環境やモノの考え方が似ていて、私たちの「普通」も似ていたからで、高校は桜並木ではなくいちょう並木だったけれど、実家に転がっていた吉田秋生櫻の園』を新幹線で読んでたらこんなことをぼんやり思い出して、変わらなければいいのに、て思う気持ちも分かるし、こうしてまた『櫻の園』読んですぐ感傷的になれちゃう自分の子供ぽさもあわせて考えていたりした。いつかみんな子供ができたら連れて会ったりするのかな。『櫻の園』について前にも長いこと書いた気がするけれど、男の人はこれ読んでなんて思うのかな。同性愛ともいえない微妙な女同士の感覚には宝塚と同じでやっぱり解説とかは不要な気がするけれど。

映画『ジャンヌ 愛と自由の天使(Jeanne la Pucelle I - Les batailles)』(ジャック・リヴェット/1994/フランス)。ジャンヌ・ダルクの生涯を綴った2部作の第1部。歴史モノを作らせてもジャック・リヴェットだと分かるのはジャンヌ・ダルクを英雄としてではなく終始女性として描いている視点かも。ただジャンヌ・ダルクについてそれほど興味があるわけもなく映像としてカール・ドライヤー『裁かるゝジャンヌ』のほうが私は好き。