地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


2009-01-01から1年間の記事一覧

『コドモのコドモ』(萩生田宏治/2008)

小学生の妊娠というさそうあきらのマンガを映画化。松ケンの「神童」よりは断然よかったし、勝手に低予算映画だと思ってたので豪華なキャストに少しびっくりしました。ありえないストーリーなのにハラハラドキドキ心配しすぎて泣けます。子どもと出産という2…

やまだ紫『性悪猫』

孤高の作品かつ傑作漫画。お見事。この漫画がこの世に存在していま読めたことがすばらしくうれしい。この『性悪猫』はすごい。たまらん。やまだ紫の独特の感性は決して突飛な方向に向かうんじゃなく、地面に足の着いた「女」として「母親」として、人間を猫…

『ランジェ公爵夫人(La duchessa di Langeais)』(ジャック・リヴェット/2008/フランス、イタリア)

19世紀はじめのパリ貴族社会を舞台にした豪華な文芸不倫作品。難解ではないのだけど、感情移入しにくい恋の駆け引きに宗教観が絡んできて特別劇的な展開になるわけでもないので、ただただ80歳をこえたジャック・リヴェットのフランス人恋愛体質の健在に感心…

NHKハイビジョン『ピナ・バウシュ 演出・振付「オルフェウスとエウリディケ」』

パリ・オペラ座バレエ団による、ピナ・バウシュ演出・振付「オルフェウスとエウリディケ」を見てみました。見たり聞いたりしていいなと思ったものはすごく見聞きした時期に左右されるんだけど、ピナ・バウシュはまさにいまやっとすごいと思えました。という…

近藤ようこ『見晴らしガ丘にて』(文庫)

やまだ紫に続く1980年代の良漫画。たまたまやまだ紫つながりで読んでみようと思ったので、近藤ようこもいい!という満足感だったけど、順番が逆なら近藤ようこに衝撃だったかもしれないと思います。見晴らしガ丘に住む様々なでも平凡な人々の日常の一コマが…

京都・長岡京『自家製酵母パン mon coeur(モンクール)』

私が行ったときにはふかふかしたパンなんていっこもなくて、ベーグル以外はすべてハード系。しかしそのベーグルすら通常の感覚よりかなりハードでパンチが効いてます。口のなかでパンの皮がささるくらいのハードなパンが好きなのでモンクールかなりトキメキ…

長岡京乙女デート

家人が休日出勤のためミニチムとふたりの週末。せっかく良い天気なので女子ふたりで電車で京都の長岡京まで行ってみました。長岡京にある『mon coeur(モンクール)』というパン屋さんに行ってみたいというのがメイン。ほとんど電車に乗らない生活をしている…

ベイ&リバーサイドパーティOSAKA2009

ベイ&リバーサイドパーティOSAKA2009のひとつ、ウキウキ船さんぽというのに参加。八軒家浜港からほたるまち港、ほたるまち港から中央卸売市場までを船で回遊してみました。堂島川なのでこのあたりはビルが立ち並びます。6箇所の港それぞれの出航数が少なく…

WOWOW『上野樹里と5つの鞄』

上野樹里主演の5つオムニバスドラマ。5話全部見たけど、違うドラマなのに毎週上野樹里を見てると違う設定のドラマなのにいつも同じみたいに思えてしまいます。というかのだめ見てるとのだめに見える。#3の「となりのとなりのあきら」がいちばんよかったかな…

『パリ、恋人たちの2日間(2 Days in Paris)』(ジュリー・デルピー/2007/フランス、ドイツ)

主演、脚本、監督、音楽、編集をジュリー・デルピーがこなした作品。ジュリー・デルピーが作詞作曲して歌まで歌える女優さんだとは知らなかった、才能ありすぎ。NYで同棲中のフランス人の彼女とアメリカ人の彼。立ち寄った2日間のパリ生活で、アメリカ人の彼…

やまだ紫『しんきらり』(文庫)

わ、すごい、と読みながら静かに衝撃を受けました。1988年刊行の文庫版で読みました。連載のはじめはひさうちみちおぽかった画風がだんだん飄々とした絵柄になってきます。たぶん、学生の頃に読んでも分からなかった、いまになって分かる主人公の孤独感や虚…

くるり"京都の大学生"を聞いて

ちょうど大学生近辺に京都によく行ってたせいか、こういう実際の風景が浮かびやすい歌て、歌以前にちょっとずるいと思うけど印象に残るよねー。柴崎友香を読んでる感じを思い出します。 その街の今は作者: 柴崎友香出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/2…

はらドーナッツ大阪堂島店へ行ってみました

今日は時間的に無理かなーと思ったけど根性で行ってみました。20分ほど並んでいろいろ購入。モンシュシュやタケウチの袋を持った人なんかがいて、きっとこのあたりのそういうコースのひとつになること必至。ホワイトチョコやはちみつレモンなどちょっと苦手…

AFTER HOURS on SUNDAY vol.11@中崎町チェルシーマーケット

家人がお仕事だったためミニチムとふたりで見に行きました。ライブ前に待つのはつらいだろうとリニューアルした阪急百貨店イングス館の子どもフロアでごきげんをとり、キティちゃんのビスケット(100円)を買い与え、「おにいさんとおねえさんのお歌を聞きに…

はらドーナッツ大阪店が明日オープン!

明日9/28、はらドーナッツ大阪堂島店がオープンするそうです。わーい、うれしいなー。今日お店の前を通りがかったら、ドーナツがショーケースにないだけで営業してるみたいでした。楽しみ楽しみ。目標とりあえず全種類制覇。

『笑う大天使(ミカエル)』(小田一生/2005)

川原泉の漫画を中学生の時に友達から貸してもらって、いまになって上野樹里主演で見るとはなんだか時の移り変わりを感じます。実はあまり漫画を覚えてないんだけど川原泉のファンだと映画自体はなかなか辛いかも。上野樹里ファンとして見るとのだめの下準備…

『浮草』(小津安二郎/1959/大映)

小津安二郎と宮川一夫が組んだ唯一の映画で、俳優は中村鴈治郎に京マチ子、若尾文子に杉村春子、聞いてるだけでわくわくしてくるような映画。こういうわくわく感は本当に楽しい。ただ少し前に「映画カメラマン 宮川一夫〜没後10年 世界がみとめた映像の技〜…

ロマン・デュリスを好きになってる

フランスで人気のあるクセのある俳優さんてなんか味わい深くて、最初からカッコイイ!て惹かれるんじゃなく見ていく回数に比例して好きになってるというマジック。ゆえに知らないうちに好きになってるんで自分で驚きます。毛むくじゃらのロマン・デュリスを…

『ルパン(Arsene Lupin)』(ジャン=ポール・サロメ/2004/フランス、イタリア、スペイン、イギリス)

モーリス・ルブラン原作ルパン・シリーズ生誕100周年を記念して製作されたリッチなエンターテインメントアドベンチャー映画。アルセーヌ・ルパン役がロマン・デュリスということで見てみました。こういう絢爛豪華な映画に出演してるロマン・デュリスをはじめ…

くるりが好きだったこと、岸田くんが好きだったこと

WOWOWで放送された『くるり ワンマンライブ 2009 at 武道館 〜敦煌(ドンファン)〜』を見て、くるりが好きだったことを思い出しました。岸田くんを好きだったことを思い出しました。『さよならストレンジャー』の頃、某大学の大学祭でオールドタイマーで盛…

NHKドラマスペシャル『白洲次郎』

「白洲次郎」三夜連続放送を見ました。再放送みたいだけど。主演は伊勢谷友介、中谷美紀。伊勢谷友介はなんかどんどん良くなる気がします。この白洲次郎役も力入っててかっこよかった。三夜連続なせいかドラマ自体もよかったー。音楽が大友良英だったんだけ…

大阪市・南船場『Sammy Pooh!! (サミー・プー)』

久しぶりのはじめてパン屋さん。このお店の前に何があったかすでに思い出せないけどLIM hairの近所です。シュクレクールのシェフの友人のパン屋さんだと聞いて足取り軽く行ってみました。行ったときはあまり種類もなかったけどハード系が少ない気がしました…

大阪市・天神橋『ELK COFFEE(エルク コーヒー)』

ミニチムとふたりデートで行ったカフェ。ふたりだと俄然私が行きたいところに行く傾向ありです。SAVVYにも載ってたけどINOBUNのスタッフブログで見て行きたくなりました。SAVVY (サビィ) 2009年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: 京阪神エルマガジン社発売日: …

コムデギャルソン アートスペース"Six"にて「草間彌生 増殖する部屋」展

南船場にあるCOMME des GARCONS のアートスペース"Six"でエキシビジョン「草間彌生 増殖する部屋」をミニチムとふたりで見てきました。薄暗いダイニングルームに蛍光色の丸いシールがそこかしこに張られていておもしろい空間でした。ミニチムは「みずたま!…

水都大阪2009 巨大アヒル

先日やっと見に行けました。 天気のいい別の日に天神橋の下の中之島の先から。遠くにアヒルが見えます。

チチコレ2009オータム

前々回(http://d.hatena.ne.jp/chim/20080903#p1)、前回(http://d.hatena.ne.jp/chim/20090725#p1)に引き続き、実家父の子ども向け手作りコレクション。はじめはオートバイです。可動式。ミニチムがちょうど乗れるサイズです。これは身内ながらちょっと…

『山のあなた 徳市の恋』(石井克人/2008)

清水宏監督『按摩と女』(1938)のカラー版ほぼ完コピリメイク。清水宏の『按摩と女』はモノクロで完璧に完成してるため別にカラーを見たいという欲求はなかったけど配役がおもしろそうだったので見てみました。徳さんに草なぎ剛、福さんに加瀬亮で、これが…

『PEACE BED アメリカVSジョン・レノン(The US vs. John Lennon: John Lennon)』(デヴィッド・リーフ/2006/アメリカ)

ジョン・レノンの政治的側面にスポットを当て当時の映像や関係者の証言を通してジョン・レノンの反体制運動の様を明らかにしていくという作品。しゃべくりまくりのアメリカ的インタビュー映画はちょっと苦手。こんなコメントやインタビューなんかなくても当…

武富健治『鈴木先生 7』

ドラマ化されたらだれが鈴木先生?小川さんはだれ?とかしょうもない話をしたくなります。というか最新巻8巻は9月28日発売だそうでもうすぐじゃん!楽しみすぎる。鈴木先生(7) (アクションコミックス)作者: 武富健治出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2009/04/…

あずまきよひこ『あずまんが大王1年生』

当時友人に貸してもらって読んでたので手元になく、新装版で新しく出てたので買ってしまいました。ていうか当時から10年も経ってる……。いま読むと『よつばと!』てかなり絵が上手になってるなーと思いました。こういうかわいさの漫画もだいすき。あずまんが大…