地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


2003-01-01から1年間の記事一覧

太陽、澄んだ空気、静けさ、海、力、美

映画『スカートの翼ひろげて(The Land Girls)』(デヴィッド・リーランド/1997/イギリス)。第2次大戦中のイギリスが舞台のヒューマンドラマ。友人と次々寝るジョーに婚約者のいるステラが彼に恋心を経緯を持った理由がさっぱり分からない。さっぱり分からない…

外では白いものが、ここでは灰色だった。

赤かったり青かったりするものが、ここでは褐色だった。そして黒いものは、ここでは眼に見えなかった。mina perhonen の着物いい。イーリー・キシモトの靴はやっぱりかわいくてサイズがないことを思い出すとしつこく悲しい。マッセメンシュの幾何学模様のテ…

それは人が、肉体も魂もすべてをあげて、

色彩のない大理石板に刻印さえれる刻。神戸の雑貨屋 kitchen -キッチュン-(神戸市中央区海岸通4-3-1 清和ビル2F)に行きたい。近そうであんまり行かない神戸。花火大会を見る。キレイで楽しかった。ちいさな甥や姪と一緒に水族館や動物園に行く。プチ山登りも…

遠く、忘れ去られた時間の夜の深みには、

青白い鏡のようなものがあって、絡み合ったカップルの怪奇で逞しいイマージュを反映させていた。映画レディースデーの日に『トーク・トゥ・ハー』(ペドロ・アルモドバル/2002/スペイン)を観に行った。すごい女性の数で開演20分前には「今日のチケットはすべ…

深淵がその口を閉じるであろうとき、

そして禿鷲が突然石のように落ちるであろうとき、もはや物音はなく、言葉もなく、グロテスクな運動もないことだろう。映画『薔薇のスタビスキー(Stavisky)』(アラン・レネ/1973/フランス)。時代背景や歴史が分からなくて理解できなかった。1930年代、フラン…

宿命的な結末を忘れ、苦痛を、崩壊を、

時間のこまかいが有効な攻撃を忘れねばならず、空虚を、よるべなさを、孤独を忘れて、自分自身の冒険を歓喜をもって生きねばならなかった。この週末に母と宝塚を観に行った。"花組 宝塚大劇場公演「野風の笛/レヴュー誕生」"。席は1階12列目のセンター。トッ…

影と光が倦むことなく点滅しはじめた

渋谷・シネマライズで7/19(土)からモーニングショーで上映される以下作品。大阪では心斎橋シネマ・ドゥにて8月上映。6話を1章(約50分)にまとめたかたちで全6章。どれだけ見に行くことが出来るかな。 ムーミン パペット・アニメーション 監修:トーヴェ・ヤン…

脚はむなしく 眼鏡は 病み 恐怖は 日常のことである そんなときに。

「ぼくはこうした言葉をみな話してみた」

Mステを見なかったことが悔やまれる。またもシネ・ヌーヴォでイングマール・ベルイマン映画祭。『不良少女モニカ(Sommaren med Monika)』(1952)を鑑賞。ヌーヴェルヴァーグの作家たちに影響を与えた青春映画。モニカ役ハリエット・アンデションは『鏡の中に…

戦争があり、愛があり、無知があった。

Tちゃんが紹介してもらった男の子と遊びに行くとはしゃいでいた。「最初はな、絶対家まで車で迎えに来てもらうねん。駅で待ち合わせとかしたら歩く駅女やと思われるやろ」。カッコイイ。ちょっとシビれた。駅女。ふたたびシネ・ヌーヴォでイングマール・ベル…

雨のために盲目になるということもありうるものだ

最近雑貨本でよく目にするような気がするロッタ・ヤンスドッター(Lotta Jansdotter/http://www.jansdotter.com/index.html)。江戸堀にある cafe martha でランチを食べに行ったら併設されている雑貨コーナーにロッタ・ヤンスドッターの陶器が置いてあって、…

海、雲、太陽、それから自分でつくった言葉をひとつ。

そういえば昨日、忘れかけていたブックセラーアムズの展覧会『花森安治と暮しの手帖展』に行ってみた。せまいアムズにどうやって展示してあるのかと思ったら単純にせまい展示コーナーだった。ギンザグラフィックギャラリーみたいにどかんと展示出来なくても…

ぼくはいった、窓を開けてください、何日か前から飛べるんです。

セールだったのでイーリー・キシモトを漁りに行ったけれどピンとくるものは高くて躊躇。Tシャツに2万はちょっと。浴衣が着たい、水着が着たい、そんな欲求は(イーリーではない)お洋服に化けてちょっと消化された。YAB-YUM のセカンドライン、DZO KHOLA (ゾ・…

ぼく以外の世界はつじつまが合っている

車でお出かけ。はじめてうわさの阪神高速を走った(車が左右から入ってきて分かりづらいと聞いていた)。どきどきしつつ楽しいドライブは和歌山方面へ。目的地は和歌山県近代美術館の以下展覧会。 チャペック兄弟とチェコアヴァンギャルド The Capek Brothers …

雨水にぬれ ひかり そばに 白いニワトリが いる

シネ・リーブル梅田で『チェコアニメ新世代』のAプロと『クルテク〜もぐらくんと森の仲間たち〜』を鑑賞。ほんとはもちろん『クルテク』より『チェコアニメ新世代』のBプロを見たかったのだけど、時間帯があわなかったため仕方なく。ていうか、クルテク超か…

ほんとうにいろいろなものが赤い手押しの一輪車からぶらさがっている

ポイント型の爪が僕らの愛に傷をつけるかもしれないので 僕は今でもありふれた平凡な夢を愛してゐる。

フランス語の絵本が読みたくて、何かないかな、と図書館で探してなんとなくかりた本が Gabrielle Vincent(ガブリエル・バンサン)の『La naissance de Celestine(セレスティーヌ アーネストとの出会い)』。ジュンク堂をうろうろしていた時に雑誌"Pooka"で紹介…

La vie est belle. (人生は美しい)

神戸の異人館めぐり。小さい頃以来の異人館は、初めてみたいなもので楽しかった。本家オランダの館ではオランダ娘の衣装を着たり写真とりまくったりかなり満喫。オランダの館は他の異人館みたいなホンモノで由緒ある雰囲気がまったくなくてインチキくさくて…

白い線のある一片 絶対の煙 点のなかの散歩

デザイナーのNくんが仕事の関係で来週引っ越してしまうというので堀江で送別ランチ。数少ない友人が引っ越すことで微妙に動揺。Nくんの話はいつもとてもオシャレでアンテナいっぱい広げて楽しいものを見つけている姿勢がとても自然でいいと思う。若きアルネ…