地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


遠く、忘れ去られた時間の夜の深みには、

青白い鏡のようなものがあって、絡み合ったカップルの怪奇で逞しいイマージュを反映させていた。

映画レディースデーの日に『トーク・トゥ・ハー』(ペドロ・アルモドバル/2002/スペイン)を観に行った。すごい女性の数で開演20分前には「今日のチケットはすべて完売でーす!」と大声で叫ぶ男性スタッフがいた。レディースデーとはいえ人気に驚く。映画自体は正直面白くなかった。泣ける話でも感動する話でもなかった。時間の進め方はかなり退屈。決定的なシーンも削除しているし、期待していたピナ・バウシュのバレエも好みではなかった。前評判が良すぎたせいかとてもがっかりした作品。

靴を探しているのにぴったりサイズがいっこうに見つからない。ディカストリのめちゃくちゃかわいいぽってりした緑の靴が欲しかったけれどサイズは35から(23cmくらいからということ)。アレッサンドロ・デラクワの白と赤のポップな色使いの素敵なミュールは35.5から。イーリー・キシモトの花柄を組み合わせたパンプスは35から。かわいい靴は腹立たしいほどサイズがなくて、いったいどこで22cmくらいのかわいい靴を買えばいいのか悩み中。素足ではくとさすがに23cmくらいだとがぽがぽで歩くのに大変。

映画『いとこ同志(Les Cousins)』(クロード・シャブロル/1959/フランス)。クロード・シャブロルの初期代表作。遊び人ポール役のジャン=クロード・ブリアリがかなりハマり役。女も手に入れ試験もパスする要領の良さ。全編を通してのシャルルの心境の変化は、きっと誰もが若い頃に感じる努力が報われないという、世界の理不尽さと不合理さ。