地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『女は女である(Une femme est une femme)』(ジャン=リュック・ゴダール/1961/フランス、イタリア)


女は女である [DVD]

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たぶん軽く10年以上前の学生のときに観たっきり。10年以上ておそろしい……


ゴダールにアンナ・カリーナ、ジャン=ポール・ベルモンドジャン=クロード・ブリアリというだけで勝ちも同然なんだけど、なんといってもこの頃のアンナ・カリーナの可愛さは永遠。「早くしてくれ、テレビで『勝手にしやがれ』が見たいんだ」というベルモンドのセリフ等々、細かく挟んでくるところや断続的な音、この歳になって観てると、あーわりといい加減!なんてところが分かってなんだかさらに好きになりました。こんなラブコメディおもしろしぎる。


アンナがラストにカメラに向かって言う「ただの女よ」という台詞もアンナ自身も可愛すぎる。映画内でアンナとブリアリが赤ワインを飲むのに小さめのデュラレックスを使っているのを見てマネしたくなるほど愉快なすてきな映画。