地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


テアトル梅田に『コロンブス 永遠の海(Cristovao Colombo o Enigma)』(マノエル・デ・オリヴェイラ/2007/ポルトガル、フランス)を観に行きました




id:orange-bagelちゃんにオリヴェイラの映画がいまテアトル梅田で公開してることを教えてもらって(オリヴェイラファンなのに知らなかったよーありがとう!)、早速産休特権水曜レディースデーに行ってきました。


ど平日朝一のレディースデーはおばちゃんといつでもシニア料金のおじいちゃんばっかり……。前日サッカー見てた若者は朝一の回に来れなかったのか(私もサッカー見てたよー)、はたまた101歳のオリヴェイラのファン層てこういう感じなのか……いやいや若者は夜の回に来るんだよね。


新大陸発見のコロンブスの出生の謎を解く旅。レオノール・シルヴェイラ、ルイス・ミゲル・シンドラをはじめとするおなじみのオリヴェイラメンバーと監督本人と妻のマリア・イザベルが出演。オリヴェイラ自身は今年102歳、撮影&出演当時98歳という驚くべきバイタリティ。現在活躍する監督の誰も太刀打ちできない驚くべき映像センス。海も空も街もオリヴェイラの映画は感動的に圧倒的。シルヴィアと結婚式をあげたポルトの教会のなんと美しいこと。「人生は難しい」という台詞はオリヴェイラの何かの映画にも出てきた気がするけど、オリヴェイラとマリア・イザベルふたりがほほえましく並んでいる姿を見ると幾多の人生の山を乗り越えてきた何物にも変えられない結びつきを感じます。しかし結婚70周年てすごい!


オリヴェイラの映画を映画館で観れるとは感無量。生きてる映画監督のなかで最も好き。奥さんも好き。