地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『悲夢(ヒム)(Sad Dream)』(キム・ギドク/2008/韓国、日本)


悲夢 [DVD]

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へんな映画を撮り続けるキム・ギドクの映画はいつも過度な期待を持って見るけれど、いつもの作品にくらべて台詞が過剰でなんだか中途半端でもったいない作品。なんだかギドクの繊細さが足らないような。ただランを演じたイ・ナヨンの透けるような美しさと映画内で映される韓国の古い街並でだいぶ救われてる気がします。映画を見ながら、ふたりで夜交代で寝るんじゃなく、夜と昼で交代で寝たら良いのでは……と思ったのは私だけじゃないはず(お互い仕事も融通がききそうな仕事だし)。その疑問は封印して見ないといけないんだけど、この作品のオダギリジョーはいまいちだなー(相変わらず声が聞き取りにくい。横暴でひどい男を演じるオダギリジョーが好きかも)。公開当初からキム・ギドク×オダギリジョーてことで期待してたけど、ちょっと残念な感じでした。