地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『恋人たち(Les Amants)』(ルイ・マル/1958/フランス)

ルイ・マルの当時の恋人ジャンヌ・モロー主演の不倫し放題物語。当時のブルジョア階級の女性が自分の子供にどういう接しかたをしてるのか分からないけど、ルイ・マル26歳という若さのせいか母とまだ幼い娘の関係の描き方が非常に薄っぺらくてその時点でちょっと冷めてしまいました。たぶん"母親"はそんな簡単に小さな娘を捨てて衝動的な不倫愛に走りません。夫のいる自宅に愛人を招いたりそこで別の男性と関係を持ったり背徳感の欠けるめちゃくちゃな設定で、若い男性の夢物語を見ているようで残念ながら名作たるゆえんの分からない作品でした。

恋人たち [DVD]

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