地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


京都へドライブ

おにぎり持って家人と京都へドライブ。西京区嵐山にある松尾大社へ。酒の神様が祭られているせいか?一歩中へ入るとぷーんとお酒の匂い。そして至るところに亀の像(神様のお使いなんだとか)。

松尾大社に来たかったのは"松風苑"と呼ばれる庭園の重森三玲最期の作品を見たかったから。総工費1億円で1975年に完成した、磐座の庭・曲水の庭・蓬莱の庭、と大きく3つの庭からなる"松風苑"。まず磐座の庭と曲水の庭。そして片隅に作られた即興の庭。どれもアヴァンで単調ではないリズムのある石の配置が面白く、どんな角度から見ても成立する庭。なぜか写真をとっていない磐座の庭がすごく良くてその荒々しい巨石にうっとり。

続いて蓬莱の庭。蓬莱の庭は最初で最後の親子合作の庭園。磐座の庭を見たあとだと多少古典的。でも美しい。

重森三玲の庭をもっと見てみたいな。


松尾大社から南へ300mほど歩いて松尾大社の境外摂社・月讀(つきよみ)神社へも行ってみる。ここは安産の神様が祭られている神社らしく、でも戌の日でもなんでもない日だったので閑散としたなかでお参り。安産でありますように。


イノシシ年でイノシシ神社として話題になっている、狛犬の代わりに狛イノシシが建てられている護王神社へ。護王神社は京都御所の西側・蛤御門の向かいにあるのだけど、かつて京都に住んでいた家人も「護王神社?」というくらいなのに、ブームはまだまだ健在らしくて小さな神社なのにわりとすごい人。お腹のベイビーがイノシシ年生まれなので記念に参拝。


恵文社一乗寺店へ行く前に恵文社近くの「つばめ」というカフェで休憩。どうも「つばめ」から「恵文社」、「恵文社」から「つばめ」に行くのはお決まりのコース化している様子。たぶんそこには「東風」も入る。「つばめ」は女の子2人が経営しているナチュラル系のかわいらしいカフェ。頼んだチーズケーキもおいしかった。


恵文社一乗寺店のギャラリーアンフェールでは『恵文社冬の大古本市』展、隣の生活館ミニギャラリーでは『夜長堂の古道具市「MADE IN JAPAN」』を開催中。私はどちらかというと夜長堂の古道具市目当て。思いがけず古道具市が良くて品定めするのにわくわく。悩んで購入したのはモダンな柄のそばちょこ2つ(1個2500円)。いろいろな用途や料理に使えそう。うれしい。大古本市では何も買ってないけれど、恵文社のなかをうろうろしていたらなんだか調子に乗って文庫をいろいろ購入。

大阪に帰ってきて、北御堂の北側にある「幸福粥店(ハッピーコンジー)」でゴハン。こういうあっさりめの中華がすき。お粥おいしい。今日は、そろそろシートベルトが苦しい私を気使って全行程運転してくれた家人に感謝。ありがとう。