地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


ただひとつの存在を愛するだけで足りる


一日入店券をもらったので、初めてのコストコ尼崎店へ家人と行ってみる。コストコ社のはじまりはカルフォルニア州サンディエゴ。世界中にある数百店舗のなかで日本では5店舗展開している会員制倉庫型店舗。大きなカルフールの隣にある大きなコストコホールセール。カートからデカい。そして店舗の中も広い。デカい商品(業務用スーパーのものよりももっと大きい)が天井まで木パレットのまま置いてある。勢いでやってきたけれど、どれもこれもデカいパックだったり液体洗剤は2リットル×2個での価格だったりミクロな私達は何を買えばいいか分からなくなる(気が小さい)。結局、アメリカンサイズのプレーンとシナモンレーズンのベーグル12個 682円、ドイツ生まれのカエルマークで有名なFrosch(フロッシュ)の食器&調理器具洗剤 500ml 3個 1122円、(こんなデカいサイズ見たことないという)クラフトのパルメザンチーズ 453g 866円他、合計5000円くらいのしょぼい買い物。だってレジで前だった外国のおばちゃんは3万4千円も買ってたし、みんな万単位で買い物するのがコストコ流儀のようだったから。しょぼい私達はほんとに必要な買い物は隣のカルフールで買って帰る。

家人の行きたがっていた砥部焼のお店へ。藍で描かれた模様がきれいな砥部焼。器をいくつか購入。和な食器が欲しかったのでうれしい。家人も満足。よかったよかった。


ついでに梅田阪急で友達の出産お祝いのベビー服を買いにつきあってもらう。ちいさいちいさいかわいいお洋服。

アクティブデーの締めは梅田ガーデンシネマでの映画鑑賞。ドイツの影絵作家『ロッテ・ライニガーの世界』。3年の歳月をかけて製作された長編アニメーション『アクメッド王子の冒険(Die Acenteuer des Prinzen Achmed)』(1926)は「アラビアン・ナイト」をベースにした冒険活劇。いま見てもものすごくアヴァンギャルドな手法のアニメで細かく繊細な動きと影絵に魅了される。あまりに美しいレースのような服や宮殿。影絵ではあるけれど王子様やお姫様の容姿までが思い描けるような、イマジネーションが膨らむ、これがアニメーションの原点なんだと感動する本当に楽しいアニメーション。他短編傑作集として『カルメン(Carmen)』(1933)、『パパゲーノ(Papageno)』(1935)、『ガラテア(Galatea)』(1935)。ロッテ・ライニガーのセンスは単なる影絵作家以上のセンスがあり、心からすばらしいと思った。それほど影絵を知っているわけではないけれど、1920-30年代に活躍したロッテ・ライニガーを越える(斬新な)影絵作家がいるのかなと考えるほど、こんなに魅力的な影絵は見たことがない。