地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


「男の人は自分と違う女を演じれば喜ぶもの。」

「夜から朝まで、私は演技ばかりしてる。面白いことって、みんな偽りよ。」

朝、靱公園を散歩。家人が突然野鳥に興味を持ち、そして私も感化されたため。ガイドブック片手に鳥を探しているとマヒワシロハラぽい野鳥が。楽しい。そしてかわいい。ハトみたいな鳥は苦手だけれどウグイスやメジロみたいな鳥はかわいい。靱公園にもいろんな野鳥がいるんだなー。

mina perhonen の forest parade 柄スカートがかわいい。正面から見ると2本のレースがウエストあたりから裾の下まで垂れ下がって、かなり好み。メイドの雰囲気を集約しているとも思う。マンガ『シャーリー』(森薫)を読んだあとだけに興奮。メイドになりたい。

マンガ『監督不行届』(安野モヨコ)は衝撃作!カントクくん(庵野秀明)の行動が家人と酷似(カントクくんほどではないけれど)。擬音語を口に出して言わないで、て私も家人に言ってる・・・。突然安野モヨコの気持ちがいたいほど分かる。フロ嫌いに悩むとか・・・。自分はオタクじゃないんだけど、オタクのいる家庭で似てくるのかなあ・・・。マンガを読んだあとしばらく考え込む。

映画『神曲(A divina Comedia)』(マノエル・デ・オリヴェイラ/1991/フランス、ポルトガル)。ドストエフスキーの小説の登場人物、キリスト、ユダ、アダムとイヴ、ニーチェ、こういう人物になりきった患者が集う豪華な精神病院。引用に引用を重ね、迫真の演技の寸劇とコラージュ。罪の意識と神の存在。許し。唐突に現れる"カチンコ"で映画が途切れるラストはまるで予想しない展開で、理解しようと見ていた者をあっという間に現実に引き戻す。『ノン、あるいは支配の虚しい栄光』(1990)同様とても分かりづらい。けれどどうしようもなく魅力的で精神病院を舞台にした数ある映画のなかでは圧倒的にナンバーワン。