地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


絶対に純粋な、光に満ちたまなざし


家人が仕事で出たので午前中精力的に家事を遂行。掃除はいつもより念入り。買出しも念入り。新聞もJohn Cale『Sun Blindness Music』をかけつつ念入りに読む。朝から瞑想ドローンの休日の午前中。


Sun Blindness Music

Sun Blindness Music


ふたたび阪急百貨店。1Fで『N.Y. Chocolate Gallery』という催しをやっていて「ジャック・トレース」「クリストファー・ノーマン」「チョコレートモダン」が出店してた。ものすごくキレイなチョコ。あげるというより一緒に食べたい。

夜は昨日録画しておいたNHK世界美術館紀行『北欧癒しのモダニズム フィンランド・デザイン美術館』を見ながら晩酌。40年前くらいの椅子やデザインがなんでこんなにいまモダンなんだろうとか思った。なかなか真面目で面白い番組。エーロ・アールニオがすごくかわいいおじいちゃんで好きになった。「TRIOLI」の椅子に惹かれる。

映画『美しき鷹』(マキノ雅広/1954/大映)。明治32年頃の北海道函館港が舞台。1954年の作品だと思うと面白いかもしれないけれど、若干中途半端な話。越路吹雪の視点から描いたらいいのに誰にもスポットをあてないので誰にも思いいれがない。オリジナル・シナリオだけにシナリオに力が入ってる感じ。

映画『ドリーマーズ(The Dreamers)』(ベルナルド・ベルトルッチ/2003/イギリス、フランス)。1968年・5月革命前夜のパリ。映画オタクのアメリカ人留学生と映画オタクでプチブルのフランス人双子。ゴダール『はなればなれに』を模してルーブル美術館を駆け抜け、「シャンゼリゼで生を受けたの」「第一声はなんだったと思う?」「ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン!」(ジーン・セバーグね)、オタクアメリカ人のアパートの机にはベルイマン『ペルソナ』のポストカード、オタクフランス人の部屋には毛沢東のポスター、模され挿入されるのを見て楽しいのは前半。後半は"映画オタクはひきこもりで、永遠に夢見がちで立派な大人にはなれません"という趣旨の映画。映画館で最前列に陣取り、席が後ろになるほど鮮度が落ちるんだ、と説明するオタクアメリカ人が「デートで映画を観るときは最前列には座らないんだ」と諭すシーンが心に残った。私てたいてい最前列・・・。