地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


「気をつけてね!その菊はライオンなのよ」

あけましておめでとうございます。

実家に帰った際に凧上げをしてみた。写真のモリゾーとキッコロ凧(実家は愛知)。面白いくらいにするする空に上がる久しぶりの凧あげ。

映画『フリーダ(Frida)』(ジュリー・テイモア/2002/アメリカ)。妙なCGやコラージュで拍子抜け。大事故でベット上固定されていたのにあっという間にすたすた歩けるようになっていてその過程がとても不自然。フリーダ・カーロについて絵は知っていても映画の中の彼女の人生に何か感銘を受けたりはしなかった。

映画『息子のまなざし(Le Fils)』(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ/2002/ベルギー、フランス)。エンターテイメント性の皆無な、けれど無駄のない淡々とした繊細に計画されたこの作品の中にダルデンヌ兄弟が託した(それはメッセージなどではなく)ものはとても大きい。オリヴィエの後ろ姿を追う揺れるカメラの目線はそのままオリヴィエの視線となり、私の視線となる。言葉がなくてもオリヴィエの衝撃や葛藤、緊張、叫びが聞こえる。閉じた心から、人を許し受け入れるとはどういうことかと考える。

映画『ベルヴィル・ランデブー(Les Triplettes de Belleville)』(シルヴァン・ショメ/2002/フランス)。面白くないこいとないのだけどわくわくするようなアニメーションではなかった。冒険モノではなくミュージカルモノだったらもっと楽しめたような気がする。