地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


貴女の白い破片が何になるかヴィナスよ

ソニー・ショック。プレステの好調な売れ行きに気をよくしてソニーがいかに設備投資をせずしてこういう事態に陥ったかという話。パソコンのパネルや液晶は韓国やNECから買い、自社開発しようとしない。シャープが伸びたのは液晶でどこにも負けない技術を持っている。企業の寿命は30年。おじさんが調子よく話してくれた内容は普段なかなか人の口から聞けない話で面白いと思った。

映画『ハスラー(The Hustler)』(ロバート・ロッセン/1961/アメリカ)。ビリヤード映画の金字塔。しかし私はそもそもビリヤードに興味がなかった。この映画を見てもビリヤードをしようという気にはならないし、ポール・ニューマンすてきーとも思わない。むしろこういう男性は苦手。ダメ度もジャン・ピエール・レオにはかなわない。

言葉云々、話す・話さない、というセリフが男女間で出てくる映画は多い。たいてい女が言葉を求める。それは言葉によって忘れるため。確信するため。確信して忘れるため。そこで言葉が言える男、言えない男、言えなくても精神的快楽を与えられる男。三番目が最高にステキなんだろうけれど、ダニエル・オートゥイユやキム・ロッシ・スチュアートになれる男は多分少なく、ポール・ニューマン的カッコよさで切り抜けるかレイフ・ファインズのような何も言えない男になるか。そして現実世の中きっと言えない男が多い。多くの男女で分かり合えないのは「言葉」の意味では。人名は特定の映画を想像してるだけなので実際と違うのはあしからず。何の映画か全部分かる人がいるなら知り合いたい。

南青山に自らカフェをプロデュースし、インテリアの雑誌を出版し、MARC JACOBS(マークジェイコブス)や MARNI(マルニ)お洋服を身にまとう。旦那さんも子供もいて仕事してる主婦のカリスマであるのは分かる気がする。掲示板のサヴィニャックの画像と TRUCK FURNITURE が大好きな家具屋さん、というのを見てちょっと嫉妬心がうずいた。雑貨好きの主婦って個性がないよね、みたいな誰かの負け犬日記を読んだけれど、ここまで出来れば私も是非そうなりたい。

『Fabulous Fabrics of the 50s』(Gideon Bosker/著 Michele Mancini/著 Gramsted/著 Bruce Beaton/写真)。1950年代のファブリック・デザインやテキスタイルがいっぱいの本。『Scandinavian Design』(Charlotte Fiell/著 Peter Fiell/著)に続き、こういう洋書は欲しくなる。

あ、小さな芽が出てきた。"A tes souhaits."