地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ブロークン・フラワーズ(Broken Flowers)』(ジム・ジャームッシュ/2005/アメリカ)

2005年カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞作品。前作『コーヒー&シガレッツ』とはタイプの違う作品だけど、『コーヒー&シガレッツ』よりおもしろいです。息子探しの旅というのにお涙頂戴ものにならないジム・ジャームッシュ。このジム・ジャームッシュのリズムが心地よくて、しょぼくれたビル・マーレイもいいし旅の過程もいいしエチオピアの音楽もいいしラストもいい。いいロード・ムービーだなあ。賛否両論ある映画みたいだけど、ストーリーの構成も撮り方も私は好き。この肩肘張ってないジャームッシュの作品は思いがけず印象に残ります。ただ、冒頭「ジャン・ユスターシュに捧ぐ」とあったけどユスターシュと作品と何か関係あったのかな、分からなかったのが心残り。

ブロークンフラワーズ [DVD]

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