地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


指のあいだがひらいて、たばこは窓から飛び出し、


空気の流れに舞っていった。

靭公園に桜があったかどうかさだかではなかったけれど桜を見に行ってみた。しょんぼりした桜が小さな花をたくさん咲かせていてそれはあまり花見というほどではないけれど青い空にピンクというより小さな白い花はととてもきれいに思えた。暖かくなって空を見上げるような余裕が出てきた。こういう時間が日常のどこかにあればいいんだなーと思う。

ついでだからブランジェリー タケウチでパン・ド・ミーでも買っていこうかと思ったらシャッターが閉まっていてはり紙が貼られていた。「本日は売り切れのため閉店致しました。予約された方は横の入り口からお入りください」。予約制で会員制のパン屋になってしまった。でもタケウチのパン・ド・ミーは好きだし今度は予約してみようかなあ。なければないで欲しくなる。

Cornelius Cardew(コーネリアス・カーデュー) の"Treatise" を聞く。いつ聞いても好き。桜と空を見上げた時のような気分がよみがえる。

映画『戦場のピアニスト(The Pianist)』(ロマン・ポランスキー/2002/フランス、ドイツ、ポーランド、イギリス)。戦争映画を美しくまとめてしまうことに抵抗がある。ラストの清々しい笑顔は何の意味があるのだろう。