地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


NHK Eテレ「テクネ 映像の教室」

www.nhk.or.jp

テクネについて
フィルム時代の古典から最新のコンピューターグラフィックスまで、無限に広がる映像の世界。その世界はインターネットの普及により、ますます拡大しています。「テクネ~映像の教室」は、それらの映像を制作の「技法」をテーマに体系化していく、クリエイティブ・エデュケーション番組です。


毎週テクネを見るのが癒され時間。


番組ではそのテーマにあった映像を次々に紹介。そのセレクトがなかなかよくて、当然知らない映像のほうがたくさんあってたのしい。ストップモーションの回では、コ・ホードマンやノーマン・マクラレンハリーハウゼンシュヴァンクマイエル、影の回では寺山修司の「影の映画」、マルチスクリーンの回ではミシェル・ゴンゴリー、等々、昔よく見てたなーていうのと、ぜんぜん知らないアーティストの作品を同時にダイジェストで見るのがとてもいいです。


癒されるのと同時にそのインタラクティブなアートな仕事に泣けてきます。高木正勝「ももいろのほほ」の制作現場で、高木正勝が「しろねこになるんですよ」とたのしそうにほほえむ姿も泣けた。おかーさんとして、日常埋没してる感覚を掘り起こしてくれるこの番組はなかなかよいです。



Takagi Masakatsu - ももいろのほほ (Momoiro no Hoho)



二頭女-影の映画



子どもに付き合って『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を見たけど、私もジャ・ジャンクーの『山河ノスタルジア』とか見に行きたい。ジャ・ジャンクーなんて名前聞いただけで興奮できる。



映画『山河ノスタルジア』予告編

ミニチム「大阪くらしの今昔館」で興奮しすぎる

家人お盆でも休日出勤のため、お昼からこどもたちと今昔館へ。今昔館は前にテレビで黒門市場と並んで外国人に大人気の観光スポット!と紹介されてるのを見て、ミニチムが行きたい行きたいと言ってたので実現させてみました。「大阪くらしの今昔館」は江戸時代の大阪の町並みを実物大に再現していて、簡易的な着物を着せてもらってその町並みを歩いて写真を撮ることができます。「ハナードゥルーセッ!」(写真を撮るときの「1,2,3!」)の韓国語がいちばん多く、席を譲れば「シェイシェイ」の中国語、欧米の方も少しという感じで、ほぼ外国の方。大阪城もたいがい多いけど、今昔館さすが人気スポットやな。


中でも着物体験がめっちゃ人気と評判だったので、お昼からだと無理かなーと思ったけど1時間半待ちくらいだったので決行。その1時間半の間にいろいろ展示を見てたのであまり待ってる感じはしませんでした。長いときだと2-3時間は待つことも、と着付けのスタッフの方にうかがったのでラッキーな日だったかも。江戸時代の町並みの展示室に入るなり、ミニチムが「江戸!江戸!」とおどろくほど高揚してるのがおもしろすぎた。「めっちゃおもしろい!めっちゃおもしろい!」と二度言ってました。よかったのー


お目当ての着物を着て町歩き。天神祭の当日、という設定です。展望フロアでの歓迎の挨拶が桂米朝、風呂屋で上映されるガイダンスシアターの解説も桂米朝でたのしい。体験してないけど日本語版音声ガイドも桂米朝です。




朝・昼・夜の演出があり、夜は花火もあがります。




路地裏に入ると突如として「安住大明神」。




いろんな展示があります。




今昔館を出てすぐの天神橋筋商店街にある、わなかのたこ焼き15個入りを、おいしいおいしい、とふたりでぺろりと食べ、大阪人の大阪観光はなかなか子どもに人気でした。

今年の夏はカヤックに挑戦

帰省ついでに、夏休みぽくカヤック乗り体験してきました。


家人とミニチム、私とハムコのペア。ハムコも進んでるかどうかわからないくらいにパドル(カヤックを漕ぐヘラ付きの道具の名前らしい)をくるくるまわしてました。ほぼ私が漕ぐ係。




家人とミニチムはすいすい。




お魚が見える岸辺でひと遊び。




川に入れるようなアイテムがあったので別の日にも別の川で遊んだり、双方のお墓参りも済まして、無事夏休みツアー終了。甥や姪は大きくなってきて部活に遊びに忙しくて、会えるのはもう正月くらいだなー

夏休み親子見学ツアー@アサヒビール吹田工場

夏休み親子見学ツアーなるものがあるアサヒビール吹田工場へ。無料です。




子供向けリサイクルについての講座やアサヒビール工場の映像を見たあと展示を含む工場見学。




工場見学のあとはアサヒ飲料で乾杯。家人運転手につきソフトドリンク。ぜーんぶ無料です。時間制限はあれどわりと飲み放題。




子どもたちはリサイクル工作のダンボール犬。




なかなか見れない工場の内部を見れたしドリンクもいただき、内容は工場見学の王道といった感じでした。なんとなく夏休みぽい活動を果たした満足感も得られます。

特別展「始皇帝と大兵馬俑」@国立国際美術館がアツい

heibayou.jp


国立国際美術館で「始皇帝と大兵馬俑」展があると知ってから、ものすごーく見たくて楽しみにしてました。20世紀の考古学における最大の発見のひとつの、ナマ兵馬俑


会場の外にもいろいろ工夫が。



早々に入場したのに展示を見るのに苦労するくらいかなりの人。みんな古代中国史好きなんやな…… しかし兵馬俑が思ってたより(テレビや本で見た想像よりも)ずっとずっと大きかったです。そして古代中国人の技術力高すぎ。


兵馬俑と写真が撮れるという撮影ポイントでもすごい人でした。




盛り上がって買ってしまった兵馬俑グッズ。




兵馬俑チョコ。




鼓月の千寿せんべい(好き)までもが兵馬俑仕様。




予想通りさすがにハムコはすぐつかれたーつかれたー言うてたけど、ミニチムは私の事前の洗脳のかいあって楽しんでました。でも、自由研究にする!と言ってたのは却下。社会するならもうちょっと身近なところからです。

夏の三連休

家人出張の3連休。子どもたちはいとこといっしょに遊んでました。左からいとこちゃん、ミニチム、ハムコ。ミニチムといとこちゃんは同じ小学3年生。






帰宅後、関谷醸造の蓬莱泉「美」を堪能。おいしーなー。


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おかーさんと娘の共有時代

ミニチムの小学校ではプールの授業でビーチサンダルが必要。小2まではいてたビーチサンダルがあきらかに足がはみ出てて、とりあえず私のげんべい貸したらぴったりでそのまま学校で使用しています。ミニチム用に買ったTeva のサンダルは私がしょっちゅうかりてて、靴関係だけやけど小3にして共有は思ってたより早い。身長もたぶん小学生のうちに抜かれるし……。ミニチムと共有できる時期は案外短い気がするなー



深谷かほる『夜廻り猫 1 今宵もどこかで涙の匂い』がすばらしい

natalie.mu



ツイッターで話題になって単行本化された『夜廻り猫』という全編8コママンガ。家人が買って読んだんだけど、なんという味わい深い作品……! パトロール猫・遠藤平蔵のあたたかさ(とかわいさ)に涙腺がゆるみっぱなし。心洗われっぱなし。ネコ好きとかもはや関係なく、すばらしいマンガです。2巻切望します!

磯田道史『武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新』と映画『武士の家計簿』(森田芳光/2010)

武士の家計簿 [ 磯田道史 ]
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かれこれだいぶ前に話題になった『武士の家計簿』、最近磯田道史の話が楽しいのでいまごろ読んでいます。いままで読んでこなかったカテゴリの本ゆえに素直にたのしい。幕末から明治、金沢藩・前田家の御算用者で貧乏下級武士、猪山家代々の出納帳を読み解きます。磯田先生のほくほくした解説を想像しながら、下級武士のリアルな暮らしぶりが見えるようでおもしろいです。



たまたまBSで放送されていた映画『武士の家計簿』も見てみました。めざといな私。


武士の家計簿【Blu-ray】 [ 堺雅人 ]
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猪山直之(堺雅人)とその妻お駒(仲間由紀恵)を軸にした物語。なんというか、磯田先生のほくほく解説話とはほど遠い。本を読んだあとだとうすっぺらく感じて残念。

『赤い靴(The Red Shoes)』(マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー/1948/イギリス)



20年くらい前、学生だった頃にはじめて見てそれはそれは素直に感動した、アンデルセンの有名な童話を脚色してバレエと映画を美しく融合させた芸術的映画。映画の演出とバレエの演出と、モイラ・シアラーと、ロシア・バレエ団ニジンスキーの後任レオニード・マシーン、ジャック・カーディフがテクニカラー撮影、きっとおばあちゃんになってもこのバレエシーンを見たら心が躍るんだと思うすてきな映画。


アンデルセンの話は救われないけど、でもこんな壮絶なラストだっけ。途中からサスペンスのような怒涛の展開。バレエシーンがすばらしいがゆえにラストがもっと違う演出でもよかったんじゃないかなーなんて贅沢なことも考えます。靴屋の踊りだけは靴屋に扮したレオニード・マシーン自身が担当してて要注目。キレのいいバレエを披露しています。