NHK Eテレ「テクネ 映像の教室」
テクネについて
フィルム時代の古典から最新のコンピューターグラフィックスまで、無限に広がる映像の世界。その世界はインターネットの普及により、ますます拡大しています。「テクネ~映像の教室」は、それらの映像を制作の「技法」をテーマに体系化していく、クリエイティブ・エデュケーション番組です。
毎週テクネを見るのが癒され時間。
番組ではそのテーマにあった映像を次々に紹介。そのセレクトがなかなかよくて、当然知らない映像のほうがたくさんあってたのしい。ストップモーションの回では、コ・ホードマンやノーマン・マクラレン、ハリーハウゼン、シュヴァンクマイエル、影の回では寺山修司の「影の映画」、マルチスクリーンの回ではミシェル・ゴンゴリー、等々、昔よく見てたなーていうのと、ぜんぜん知らないアーティストの作品を同時にダイジェストで見るのがとてもいいです。
癒されるのと同時にそのインタラクティブなアートな仕事に泣けてきます。高木正勝「ももいろのほほ」の制作現場で、高木正勝が「しろねこになるんですよ」とたのしそうにほほえむ姿も泣けた。おかーさんとして、日常埋没してる感覚を掘り起こしてくれるこの番組はなかなかよいです。
Takagi Masakatsu - ももいろのほほ (Momoiro no Hoho)
子どもに付き合って『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を見たけど、私もジャ・ジャンクーの『山河ノスタルジア』とか見に行きたい。ジャ・ジャンクーなんて名前聞いただけで興奮できる。
ミニチム「大阪くらしの今昔館」で興奮しすぎる
家人お盆でも休日出勤のため、お昼からこどもたちと今昔館へ。今昔館は前にテレビで黒門市場と並んで外国人に大人気の観光スポット!と紹介されてるのを見て、ミニチムが行きたい行きたいと言ってたので実現させてみました。「大阪くらしの今昔館」は江戸時代の大阪の町並みを実物大に再現していて、簡易的な着物を着せてもらってその町並みを歩いて写真を撮ることができます。「ハナードゥルーセッ!」(写真を撮るときの「1,2,3!」)の韓国語がいちばん多く、席を譲れば「シェイシェイ」の中国語、欧米の方も少しという感じで、ほぼ外国の方。大阪城もたいがい多いけど、今昔館さすが人気スポットやな。
中でも着物体験がめっちゃ人気と評判だったので、お昼からだと無理かなーと思ったけど1時間半待ちくらいだったので決行。その1時間半の間にいろいろ展示を見てたのであまり待ってる感じはしませんでした。長いときだと2-3時間は待つことも、と着付けのスタッフの方にうかがったのでラッキーな日だったかも。江戸時代の町並みの展示室に入るなり、ミニチムが「江戸!江戸!」とおどろくほど高揚してるのがおもしろすぎた。「めっちゃおもしろい!めっちゃおもしろい!」と二度言ってました。よかったのー
お目当ての着物を着て町歩き。天神祭の当日、という設定です。展望フロアでの歓迎の挨拶が桂米朝、風呂屋で上映されるガイダンスシアターの解説も桂米朝でたのしい。体験してないけど日本語版音声ガイドも桂米朝です。
朝・昼・夜の演出があり、夜は花火もあがります。
路地裏に入ると突如として「安住大明神」。
いろんな展示があります。
今昔館を出てすぐの天神橋筋商店街にある、わなかのたこ焼き15個入りを、おいしいおいしい、とふたりでぺろりと食べ、大阪人の大阪観光はなかなか子どもに人気でした。
特別展「始皇帝と大兵馬俑」@国立国際美術館がアツい
国立国際美術館で「始皇帝と大兵馬俑」展があると知ってから、ものすごーく見たくて楽しみにしてました。20世紀の考古学における最大の発見のひとつの、ナマ兵馬俑!
会場の外にもいろいろ工夫が。
早々に入場したのに展示を見るのに苦労するくらいかなりの人。みんな古代中国史好きなんやな…… しかし兵馬俑が思ってたより(テレビや本で見た想像よりも)ずっとずっと大きかったです。そして古代中国人の技術力高すぎ。
兵馬俑と写真が撮れるという撮影ポイントでもすごい人でした。
盛り上がって買ってしまった兵馬俑グッズ。
兵馬俑チョコ。
鼓月の千寿せんべい(好き)までもが兵馬俑仕様。
予想通りさすがにハムコはすぐつかれたーつかれたー言うてたけど、ミニチムは私の事前の洗脳のかいあって楽しんでました。でも、自由研究にする!と言ってたのは却下。社会するならもうちょっと身近なところからです。
夏の三連休
家人出張の3連休。子どもたちはいとこといっしょに遊んでました。左からいとこちゃん、ミニチム、ハムコ。ミニチムといとこちゃんは同じ小学3年生。
帰宅後、関谷醸造の蓬莱泉「美」を堪能。おいしーなー。
蓬莱泉 純米大吟醸美 720ml |
おかーさんと娘の共有時代
ミニチムの小学校ではプールの授業でビーチサンダルが必要。小2まではいてたビーチサンダルがあきらかに足がはみ出てて、とりあえず私のげんべい貸したらぴったりでそのまま学校で使用しています。ミニチム用に買ったTeva のサンダルは私がしょっちゅうかりてて、靴関係だけやけど小3にして共有は思ってたより早い。身長もたぶん小学生のうちに抜かれるし……。ミニチムと共有できる時期は案外短い気がするなー
【SALE】色即ぜねれいしょん ビーチサンダル10P25oct10 |
深谷かほる『夜廻り猫 1 今宵もどこかで涙の匂い』がすばらしい
夜廻り猫 1 今宵もどこかで涙の匂い [ 深谷かほる ] |
ツイッターで話題になって単行本化された『夜廻り猫』という全編8コママンガ。家人が買って読んだんだけど、なんという味わい深い作品……! パトロール猫・遠藤平蔵のあたたかさ(とかわいさ)に涙腺がゆるみっぱなし。心洗われっぱなし。ネコ好きとかもはや関係なく、すばらしいマンガです。2巻切望します!
磯田道史『武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新』と映画『武士の家計簿』(森田芳光/2010)
武士の家計簿 [ 磯田道史 ] |
かれこれだいぶ前に話題になった『武士の家計簿』、最近磯田道史の話が楽しいのでいまごろ読んでいます。いままで読んでこなかったカテゴリの本ゆえに素直にたのしい。幕末から明治、金沢藩・前田家の御算用者で貧乏下級武士、猪山家代々の出納帳を読み解きます。磯田先生のほくほくした解説を想像しながら、下級武士のリアルな暮らしぶりが見えるようでおもしろいです。
たまたまBSで放送されていた映画『武士の家計簿』も見てみました。めざといな私。
武士の家計簿【Blu-ray】 [ 堺雅人 ] |
猪山直之(堺雅人)とその妻お駒(仲間由紀恵)を軸にした物語。なんというか、磯田先生のほくほく解説話とはほど遠い。本を読んだあとだとうすっぺらく感じて残念。
『赤い靴(The Red Shoes)』(マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー/1948/イギリス)
赤い靴 デジタルリマスター・エディション [ モイラ・シアラー ] |
20年くらい前、学生だった頃にはじめて見てそれはそれは素直に感動した、アンデルセンの有名な童話を脚色してバレエと映画を美しく融合させた芸術的映画。映画の演出とバレエの演出と、モイラ・シアラーと、ロシア・バレエ団ニジンスキーの後任レオニード・マシーン、ジャック・カーディフがテクニカラー撮影、きっとおばあちゃんになってもこのバレエシーンを見たら心が躍るんだと思うすてきな映画。
アンデルセンの話は救われないけど、でもこんな壮絶なラストだっけ。途中からサスペンスのような怒涛の展開。バレエシーンがすばらしいがゆえにラストがもっと違う演出でもよかったんじゃないかなーなんて贅沢なことも考えます。靴屋の踊りだけは靴屋に扮したレオニード・マシーン自身が担当してて要注目。キレのいいバレエを披露しています。