地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『オープニング・ナイト(Opening Night)』(ジョン・カサヴェテス/アメリカ/1978)


カサヴェテスが見たくなって見たのは『オープニング・ナイト』。カサヴェテスがというより、ジーナ・ローランズが主演しているカサヴェテスの映画が見たかったのね。何度見てもジーナ・ローランズすごすぎる……。精神的に病む女を演じたら右に出るものはない圧倒的な演技力と迫力と存在感。そして素敵。抜群に好きな女優さんだわー。



舞台上の夫婦役(現実でも夫婦)のカサヴェテスとの舞台でのやりとりは即興的なアドリブ。緊迫感のある展開がおもしろくておもしろくて。若さと老い、現実と虚構の間で揺れ、精神的に異常をきたジーナ・ローランズが次第に自分を見つけていくラストがすばらしすぎて泣ける。