地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『砂の上の植物群』(中平康/1964/日活)



砂の上の植物群 (新潮文庫)

砂の上の植物群 (新潮文庫)


吉行淳之介原作の小説を映画化。中平康は『月曜日のユカ』(1964)くらいしか見てないけど、なんかこれすごい。モノクロにカラーを挿し込むパートカラーという方法を用いてパウル・クレーの抽象画を挟み込み、出演者全員が肉体的なエロさを感じさせ、女優の顔の執拗なアップ、いまの日本映画にはない時代的な力強さがにじみ出ている挑戦的な映像が散りばめられた映画。すごい。他の作品も見たいです。