『お引越し』(相米慎二/1993)
- 作者: ひこ・田中
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/14
- メディア: 文庫
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正直この映画がこんなにおもしろくて深みのある映画だと知りませんでした。相米慎二監督の子どもの撮り方(描写)がすばらしくて、当時11歳の田畑智子がほんとにいい。中井貴一と桜田淳子の夫婦もいい。そこかしこに泣けるシーンがあって、驚きの傑作。両親の離婚をあの手この手で阻止しようとする少女の心の葛藤。ラスト近く森の中を彷徨う幻想的な長い過程は少女が乗り越え大人になる過程。「おめでとうございます!」は印象的でいいシーンだなー。ラストのラストまで心憎い演出で楽しいです。しかしほんとに長回しな監督!いつまで回し続けるんだろう、と思ったシーンが何箇所もありました。その臨場感はすごい。