地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『満月の夜(Comedies et proverbs :Les Nuits de la pleine lune)』(エリック・ロメール/1984/フランス)

エリック・ロメール‘喜劇と格言劇’シリーズ第4弾。自由恋愛主義のルイーズの恋の駆け引き後の無残な結末。‘喜劇と格言劇’シリーズの恋愛劇の語り口はどれも面白い。本作はパスカル・オジェを主演にもってきてるせいか全体的に殺伐とした雰囲気。しかしロメールの映画に限らず80年代のフランス映画の音楽のイケてなさは衝撃を超えてむしろ面白くなってくる。


allcinema ONLINEの解説のなかのパスカル・オジェの描写がひどすぎて「本作公開後2ヵ月して急逝した24歳のP・オジェの顔の造作の粗雑で、いかにも気丈そうな(うっすらと髭すら生えている)醜い風貌が、知的ブルジョワ女性のスノビッシュな生き方への痛罵が底にある本作の主演に相応しい。」ここまで言われるほどか?

そういえば先日見た『美しき結婚』のベアトリス・ロマンが『恋の秋』(1998)に出てる女優さんと同じだと知ってちょっと驚く。そういえばそんな気がする。『恋の秋』はとてもいい映画だったのでまた見てみたくなった。