地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


ヴェネシングサッポーロ

ふと見た2chの厨二病スレッドより。

厨房の時、邪気眼のような中二病の男子がいた。
腕に包帯巻いたり眼帯したりして、誰も聞いていないのに「こいつ(包帯)を取ったら、またアイツが出てきて暴れちまうからな……」とか「傷の治りがいつもより遅い……もうこっちにいるのも限界、か……」とか言ってた。
それでその男子は「もう来やがったか……ちくしょう!」とかそんな感じの事を言って教室からよく飛び出していたんだけど、クラスメートは皆呆れていたり、「何あれw」って馬鹿にしてた。そういう時は友人から「何なんだろーね、あれw」と話しかけられていたんだけど、「さぁ、ね? そういうことしたい年頃なのよw」と、私は肩をすくめて、大人の女性っぽさを醸し出しているつもりでいた。
そしてある日の放課後、タイミング良く私とその中二病の男子が2人だけ教室に残った。
その男子は自分の机で何か書いていたのだけど、私は鞄を持ってドアの方へ向かい、振り返って「ねぇ、もうすぐ来るよ」と言って、不敵に微笑んだ。男子も何のことか分からず、「お、おう……?」とだけ言っていたが、「詳しい事、聞きたいなら……明日、同じ時間に」とだけ言い残し、帰った。
次の日の放課後もその男子は残っていて、他に人がいなくなったのを確認した私は「残っていてくれたんだね……。知ってるよ、キミが薔薇十字団と戦ってること」と、男子の手を握った。その男子も中二病なもんで、「あ、ああ……あいつら、こっちじゃ姿隠してっけど、あっちじゃ結構有名だもんな」って戸惑いながらも、のってくれてた。「もうすぐ、ヴェネシングサッポーロが来るの。……B.J.D(薔薇十字団の略)の、ボス。このままのキミじゃ、勝てない。でも、私はヴェネシングサッポーロの秘密、知ってるの。……私の、お父さんだから。隠しててごめん。私の本当の名前は、ヴェ・シルビア・ネス・サッポーロ……」と、ここまで言ったところで男子は手を振りほどいて「ごめんなさい!」と叫びながら帰っていった。
次の日から彼は中二病っぷりを発揮しなくなり、大人しくなった。そして私を恐ろしいものを見るような目で見てくるようになった。

B.J.Dにヴェ・シルビア・ネス・サッポーロ!

というか「崖の上のポニョが神過ぎた件」というスレッド(このスレおもしろーい、もう一度ポニョ見たいと思った!)を見終わってから横道にそれただけなんだけど、この(上の)コメントがおもしろくてうっかり読んでしまった。