地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『スリ(掏摸)(Pickpocket)』(ロベール・ブレッソン/1960/フランス)

最近どうでもいい映画ばかり見てしまったのでブレッソンでお口直し。いい映画はいいなー充実感が全然違う。

窃盗行為(スリ)に焦点をあて、素人を集めてドキュメンタリー仕立てにした映画。ただただその手口をアップで執拗に映し出し、何度も見ているうちにそれが窃盗という犯罪である緊張感から開放され、芸術的ともいえる手口に痛快さを感じるようになる心理。ブレッソンらしく禁欲的で寡黙な映画。シンプルなのにこんなに底が深く、目の前につきつけられるとクラクラする。一気にラストですべてが昇華するのが見事。ブレッソンの撮りたい女優さんはどの人も素敵だけどこの作品に登場するマリカ・グリーンもすごく好き。ブレッソンの女性の趣味はすごくいいと思う。

スリ [DVD]

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