地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ロストロポーヴィッチ 人生の祭典(Elegiya Zhizni. Rostropovich. Vishnevskaya)』(アレクサンドル・ソクーロフ/2006/ロシア)

2007年4月に逝去した世界的なチェリスト、ムスティスラフ・ロストロポービッチソクーロフが撮ったドキュメンタリー映画。世界各地の王室関係者や政治家に囲まれたロストロポービッチの受勲パーティを淡々と映し出したシーンからはじまる。妻のオペラソプラノ歌手ガリーナ・ヴィスネフスカヤと並んで座り彼らと談笑する様子。小澤征爾ウィーンフィルとのリハーサルの風景、若かりし頃の妻の歌う映像、モスクワのロストロポービッチ夫妻の住まいでのインタビュー。様々な映像が断片的に流れてロストロポービッチそのひととなりが出来上がってゆく。『太陽』や『牡牛座 レーニンの肖像』のソクーロフの見つめ方。