地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ある結婚の風景(Scener Ur Ett Aktenskap)』(イングマール・ベルイマン/1974/スウェーデン)

テレビシリーズを再編集して168分にまとめ劇場公開された映画。リヴ・ウルマン演じる妻とエルランド・ヨセフソン演じる夫。息がつまるほど緊張感あふれる最高に密度の高い夫婦喧嘩。おそらく世界最高の痴話喧嘩。リヴ・ウルマンもエルランド・ヨセフソンもすばらしい。全編ほぼ夫婦の話し合い、出演者もほぼ夫婦のみといっていいくらい。男と女の真実の関係、結婚のあり方、離婚、セックスや人生。非常にクールだけどベルイマンの人間に対する愛と経験がものすごくつまっているように感じる。いまは感覚としてすごい映画だと思う。でも10年後に見ても本当には理解できないのかもと思う映画。

ある結婚の風景 [DVD]

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