『雪国』(豊田四郎/1957/東宝)
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」 川端康成の同名小説の映画化第1作目。池部良、岸恵子主演。舞台は越後湯沢の温泉町。画家・島村と芸妓・駒子の悲しく切ない不倫物語。次第に愛に狂う駒子の様子が岸恵子によって愛らしくかわいくやらしく見える。島村のやさ男ぶりも池部良の男前ならでは。「この指が覚えていたよ」 と池部良が言い、岸恵子が池部良の指をやんわりくわえる仕草がなんとも淫らでやらしくていい。直接的な表現がないのにそこかしこにやらしい雰囲気を感じる。
- 出版社/メーカー: 東宝
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