地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『わが町』(川島雄三/1956/日活)

大阪・天王寺を舞台にした織田作之助の同名小説の映画化。明治、大正、昭和と時代は移り変わって大阪の下町に住む佐渡島他吉の生涯を描く。大阪に住んでいるせいもあって昔の大阪の庶民の生活や、後半重要なシーンになる「四ツ橋沿いの"電気科学館のプラネタリウム"」は現在の中之島にある大阪市立科学館のプラネタリウムの前身だったりして、なんとも身近な雰囲気を感じて面白く楽しい。破天荒で明るく愛すべき人柄の佐渡島他吉を辰巳柳太郎が愛嬌たっぷりに熱演。青森県出身川島雄三がこうして大阪下町人情物語をとってしまえるのが少し不思議。

わが町 [DVD]

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