地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『反撥(Repulsion)』(ロマン・ポランスキー/1964/イギリス)

若くてウブで感じやすい少女を演じる美しいカトリーヌ・ドヌーブ。精神的に破壊されていくひとりの少女の様子を当時22歳のカトリーヌ・ドヌーブが演じることで幻想がさらに幻想を生み一層混乱をきたすような感覚に陥る。殺人のあとに赤い口紅をべったり塗って薄笑いを浮かべてベットに横たわるシーンがいい。腐ったウサギの肉や壁の亀裂、ゆがんだ部屋、性的な嫌悪、狂気が部屋中に充満する。説明のないストイックな演出はとても好み。


リプルション?反撥? [DVD]

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