地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


カフェの中で永遠化されている対話みたいなもの

3泊4日の上海旅行から本日帰国。いまも胃がもたれるほど中華料理を食べたけど楽しかったー。

・上海の象徴 -外灘(バンド)の夜景
東方明珠広播電視塔(テレビ塔)はあきれるくらいに上海ポストモダンで下品で色とりどりのネオンは最高。浦東側にある旧中国通商銀行などの建築群はとても美しいのにとりあえずネオンでぴかぴかしている。世界中でもこんなごちゃごちゃした所はないのでは、と思うくらいにヘンで面白い場所。グランドハイアットも地味に見える不思議空間。


・豫園 -南翔饅頭店
上海発祥の地という豫園。龍や獅子の中国庭園のまわりに商店街が立ち並ぶ場所。活気があってとてもいい。有名な小籠包の専門店「南翔饅頭店」はここにある(六本木ヒルズにも支店があるけれどキレイすぎて上海の本店とは違うそう)。16個15元(1元=約15円)の小籠包を地元の人に混じりながら2Fで食べる。中から出てくる熱い肉汁ではふはふしながらこんなに美味しい小籠包ははじめて食べたと感激する。


・上海博物館
中国の三大美術館の一つ。きちんと見るならたぶんかなり時間がかかるけれど、そうそう時間もないので足早に見る。ハンコの展示はとてもよくて、大昔のかわいらしいハンコやふしぎなハンコが数多く展示されていた。


・新天地
上海の新名所。石庫門建築のモダンな若者スポット。英語が通じるめずらしい場所。昼は観光客、夜は地元の外国人が集う。まだまだ工事中なところが多い。上海モダンバー「TMSK 透明思考」に行く。青島1杯40元というむちゃくちゃな値段のモダンバー(普通のお店で飲むとボトルで10元くらい)。正直上海モダンはこんなもんかなーと思った。ギャルソンやマルジェラを扱うショップもあるけれど誰も入ってない(カットソー1枚1000元も2000元も!)。


・東台路古玩市場
有名な骨董市場。リアル上海の街並みはとても面白い。家人が勝手に値段交渉をしはじめる。小瓶をふたつ買う。毛沢東の置物が欲しい、ゴダールゴダール、と言うので見てみるけれどデカい置物しかなくてあきらめる。お店の人は「マオ、マオ」と言いながらいろんなグッズをすすめてくれるけれど押しが強すぎてちょっと困る。


上海は不思議な建築の街。お茶類をいっぱい買ってこれたのがうれしい。パンダに関心のない人が多い中国でパンダグッズを見つけるのは大変だったけどなんとかcasa中国特集に載っていたパンダのあみぐるみもゲット。小道に突如ある野菜や魚を売る市場も面白かった。上海の人は朝早くて夜遅い。元気な人たちだと思った。しかし英語も通じない街を旅するのはちょっと大変な場面もある。そういえば香港もそうそう通じなかったのに上海は通じないか。北京にも行きたいけどなー。