地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


春の果実と魚で構成された アルチンボルドの肖像画のように

ミニマルな容姿にキュンとする角型食パン。今日の朝からはしばらく南船場 Bien Sur(ビアン・シュール) で購入した角型食パン。価格同様おとなしめでお上品な味。パン屋に行くと角型食パンが気になる日々は続く。

サントリー和茶のCMを見て「いやらしい、いやらしい」と家人が言うので「どうして?」と聞くと、杉浦日向子『百物語』を持ってきた。このなかのひとつの話が和茶のCMとかぶるのだそうで。そんな感じでちらと見たそのマンガが面白そうだったので読んでみている。お化けや幽霊や鬼、そういったたぐいのものはこわいのであまりこういう本を読んだことがなかったけれど、杉浦日向子のはこわくない。こわくなくて面白い。いや、こわいところもあるけれど、じんわりするこわさ。しかもちょっと昔話に詳しくなったような気がするお得感。

映画『華氏 451(Fahrenheit 451)』(フランソワ・トリュフォー/1966/イギリス、フランス)。ずいぶん長いことほったらかしでやっと観る。レイ・ブラッドベリ原作のSF。「華氏451」とは本に火がついて燃え出す温度のこと。近未来のある国では読書することが法によって禁じられている。本は見つかると即刻焼却。「地下鉄のザジ」も燃やされる(トリュフォーぽい)。妻とメイの二役を演じたジュリー・クリスティーが美しく、かわいい。本を愛してやまない人々が本になるラストは面白いと思った。私だったら何になるのかな。