地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


2006-08-21から1日間の記事一覧

『蛇イチゴ』(西川美和/2003)

宮迫博之、つみきみほ主演。西川美和の監督デビュー作。『ゆれる』という作品の断片をテレビや雑誌で見かけるので見てみたくなった。思ってたよりもいい感じで面白かった。蛇イチゴ [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2004/04/23メディア: DV…

『素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)』(フランク・キャプラ/1946/アメリカ)

主演のジェームズ・スチュワートは『スミス都へ行く』(1939)でも主演している俳優。私はどうも、細面のほっそり長身別にかっこいいわけじゃないのになぜか美女にモテまくる彼自身(映画の中で)があんまり魅力的に映らない。そして良くも悪くもアメリカンなス…

『いつか読書する日』(緒方明/2004)

田中裕子と岸部一徳はそれだけでいい。静かな静かな日常の小さなさざなみ。50歳の秘めた想い。丁寧で美しい映画。坂と階段の長崎の街の風景がきれい。いつか読書する日 [DVD]出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント発売日: 2006/02/24メディア…

『放浪記』(成瀬巳喜男/1962/東宝)

林芙美子の出世作の自伝的映画。"林ふみ子"役の高峰秀子がふてぶてしい憎たらしいけれど愛嬌もある始終しかめっつらでおかしな顔をしたへちゃなブス役を作りこんだのがすごい。行商人の娘からやがて作家になるまでの人生を描く。成瀬巳喜男作品の、雨を映し…

『乱れ雲』(成瀬巳喜男/1967/東宝)

加山雄三、司葉子主演。成瀬巳喜男の遺作。幸せ真っ只中の暗転。世間的にも許されない純愛に苦しむ二人を描くメロドラマ。今のメロドラマとは違い説明しすぎない話の展開、そして(やっぱり)幸せにはならないラスト。風光明媚な十和田湖畔、主演の司葉子の上…

『妻』(成瀬巳喜男/1953/東宝)

『晩菊』『浮雲』『めし』と同じく林芙美子原作、子どものいない倦怠期の夫婦の話。相手の女を本当に好きか嫌いか分からない流されるがままの夫を上原謙。『めし』と同じく優柔不断な夫といえば上原謙の公式。さびれた食堂の窓側で妻と愛人が対決するシーン…

『恋のミニスカウエポン(D.E.B.S.)』(アンジェラ・ロビンソン/2004/アメリカ)

タイトルからしてしょーもないけど内容もはてしなくしょーもなくて制服ミニスカのお姉さんたちを観賞するというただそれだけのなんかすごいどうでもいいノーテンキな映画。デヴォン青木のミニスカから伸びるとてつもなく長く細い足。恋のミニスカウエポン [D…

杉浦日向子『百日紅(上)』『百日紅(下)』『合葬』

最近おもむろに読んでいた杉浦日向子の漫画。『百日紅(上)』『百日紅(下)』『合葬』どれも面白い。こんなマンガ杉浦日向子にしか描けないよね、と感心。百日紅 (上) (ちくま文庫)作者: 杉浦日向子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/12メディア: 文庫購…

省線の出入りが四囲を硝子箱のように軋ませている

体調が悪い日々を過ごし中。甲子園の決勝・早実 vs 駒大苫小牧は面白かったー。ハンカチ王子・斎藤佑樹くんの涙に思わず私もじーんとした。