地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


西郷隆盛と宮沢賢治の鈴木亮平

大河ドラマ『西郷どん』を(そんな熱心にではなく)見て、ドラマW宮沢賢治の食卓』を見て、鈴木亮平演技いっしょ……!と思いつつ、鈴木亮平への好感度が高まっています。みんなに愛される素直な癒し系タイプ、録画してた見たかったはずのアルモドバルの映画を後にして、『宮沢賢治の食卓』を見て癒される私。人はこうしてまるくなっていく。

井上雄彦『バガボンド』1-37巻

連載がすでに終わってるものだと思い込んで井上雄彦バガボンド』1-37巻を読みました。まだまだ続くもよう。これは…これは長い… 井上雄彦のライフワークであろうと思われる作品。4巻目くらいで、この物語は長い、とふんだけど、巻を重ねるごとに壮大な長編であることを感じます。おもしろいけど長い…


そもそもは宮本武蔵の話だからと、子どもたちにどうかと思ったけど、描写的に小学生女子ではなかなかキツそう。で、私が読んでました。佐々木小次郎の小倉話で盛り上がるかと思いきや、30何巻から田植えの話で物語的華がなくなり、田植えがこんなに長いとは思わず。連載終了はまだまだ遠そう。おもしろいんだけどさ……


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NHK BS『平成細雪』がたのしい

細雪、とタイトルについてるだけの興味で見はじめた『平成細雪』がなかなかおもしろいです。


www4.nhk.or.jp


当然ながら谷崎潤一郎の原作が不動の最高峰。そして市川崑細雪』(1983年 東宝) の映画も大好き。今回のドラマ『平成細雪』の時代設定は1992年(原作細雪の時代からはだいぶ先)という現代リメイク版。でも道修町にある旧小西家住宅がばーんと映し出されたのを見て、あー細雪やーとカンタンに盛り上がってしまいました。ええわあ。


長女・鶴子に中山美穂、次女・幸子に高岡早紀、三女・雪子に伊藤歩、末娘・妙子に中村ゆり。映画では岸惠子佐久間良子吉永小百合古手川祐子だったなーなんて思い出しつつ、映画とは別モノの敷居の低い間口の広い楽しさを感じます。全4回という長さも好き。このドラマのエンディングがまたいいのよねー


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『小杉武久 音楽のピクニック 』小杉武久×藤本由紀夫トークショー@芦屋市立美術博物館

芦屋市立美術博物館で開催中の『小杉武久 音楽のピクニック 』展。小杉武久×藤本由紀夫トークショーを見るべく、ひとり阪神高速を運転して芦屋市立美術博物館に無事到着。隣にある谷崎潤一郎記念館も気になりつつ、本日は小杉さんに会いに行きます。


ashiya-museum.jp


トークショー前に、グループ・音楽、タージ・マハル旅行団、マース・カニングハム舞踊団の写真やチラシやポスターなどなど貴重な資料と、サウンド・インスタレーション作品の数々の展示を見ながらひとり静かに燃え上がるおかーさん。小杉さんのサウンド・インスタレーションが良すぎる、作品の空間とこの音大好き、そしてタージ・マハルの当時のポスターなんやねん、てくらいにかっこいい。


トークショーでは即興の『South』も聞けて、小杉さんのキュートぶりが際立つものでした。「電波をキャッチ」という小杉さんの言葉にキュンとして、ことあるごとに「キャッチウェーブですね」で締める藤本さんのトークも楽しかったです。私も小杉さんに長生きしてほしい。

スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』

Eテレソラリスの回から、家人が持ってた原作が手元にありながら、なかなか読めないまま年を越し、3日くらいかけて読み終わりました。思えばタルコフスキーの映画を見たのが20年くらい前、20年後に原作を読むとは……(しみじみ) 家人の持ってる原作の表紙はまさにタルコフスキーの映画のシーンのひとつ。スタニスワフ・レムの執筆が1960年、タルコフスキーが映画化したのが1972年、この文庫の発行が1977年。


chim.hatenablog.com


半世紀以上昔のSFが古く感じないところがすごい。SFだけど人間ドラマでもあるのでとっつきにくさはそれほどありません。惑星ソラリスにある、知的生命体と思われるソラリスの海との接触。ソラリスの海が引き起こす人間の深部にある抑圧された記憶やトラウマを、それぞれの人間に<客>として出現させ、その<客>と離れられない宇宙ステーション内の閉鎖的空間で精神が侵されていくという、自分とは、他者とは、人間の存在自体も問うゾワゾワする物語。



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涙はこんこん

ドラマ終了後に本を知って一気読みしてた『みをつくし料理帖』の総集編が年末にあって、年を越したいまになってのんびり録画を鑑賞。ドラマはここで終わりかー


chim.hatenablog.com



はー楽しく読んでたころを思い出すー 読んでて作りたくなる料理に関する本て好きやー

NHK Eテレ -100分 de 名著 スタニスワフ・レム「ソラリス」全4回

ソラリスの陽のもとに』を紹介したEテレ「100分 de 名著」の全4回。


www.nhk.or.jp


映画はタルコフスキー版もさらにタルコフスキーのリメイク版も見たような気がするんだけど、これが案外記憶がなく…。「100分 de 名著」でソラリスを放送すると知ったとき、タルコフスキーの断片的な記憶の映画を思い出して見てみました。本は未読。


タルコフスキーの映像の紹介や、ラストシーンの解釈が原作と違う云々、本を読みたくなるよい番組。タルコフスキーもまた見たい。家人の所有で『ソラリスの陽のもとに』が家にもあったので近いうちに読んでみようと思うものの、「おもしろいけど何いってるのかわからないところが多くて時間がかかる」と言うのでただいま後回し状態。私はすぐ安易な方にいくのでたまにはチャレンジせねば。


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『母の残像(Louder Than Bombs)』(ヨアキム・トリアー/2016/ノルウェー、フランス、デンマーク、アメリカ)

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イザベル・ユペール見たさに見たけど、イザベル・ユペールが出てるだけでその作品のおもしろさが増します。うーん好き。やっぱり好き。母の死後の話で母不在なのに映画の中でも外でもこの存在感。長男(ジェシー・アイゼンバーグ)と次男(デヴィン・ドルイド)の母との記憶と自己との葛藤がよくてこれは彼らの雰囲気もズルい。気になる。

小学4年生:国語辞典

保育園卒園時に保育園からいただいた小学生国語辞典があって、長女はそれを3年生まで使ってたんだけど(次女ももらったけど1年生はまだ使わないみたい)、4年生になってから言葉の意味を調べるという学校の宿題で、載ってない言葉がある、と何度か聞いたので普通の新明解国語辞典を買っていまはそれを使っています。


小学生国語辞典て思うより使う期間が短いのかな。


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きっかけをつかむと投入したくなる母としては「漢検の勉強するときはコレが役にたっておもしろくてさ~」と新明解の横に新字源を置いてみたりしたけど、まだ自主的に開かれる様子はありません。まだ早いか?


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『聖の青春』(森義隆/2016)

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29歳の若さで亡くなった天才棋士村山聖の生涯。松ケンのなりきり村山聖東出昌大のなりきり羽生善治に注目。WOWOWのW座で見たんだけど、イラストレーターの信濃八太郎のコメントがとても素直でよかった。幼い頃から病院食ばかりだった村山聖が、大阪に出てきて関西将棋会館の近くの定食屋で食べたふつうの焼き魚定食がものすごくおしいくて、吉野家の牛丼にたどり着いたくだりで原作まで読みたくなった。さすが広告関係。


将棋雑誌編集長・橋口陽二を演じてる人が好みだわーと思ってたら筒井道隆でした。わからなかったー。つくづくああいう小山薫堂的外見が好きなんやな……。



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