地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『春琴抄』(西河克己/1976)

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山口百恵三浦友和春琴抄。本は読んでても映画版を見るのははじめて。若かりし三浦友和の佐助がイケメンすぎやー。佐助のイメージはもっとお琴の美しさをより引き立てるような外見かも。ふたりがさっぱり系の美しいお顔なので原作のSM官能的要素と禁断の愛の崇高さが薄く、さらにせっかくの谷崎の船場言葉もいまいち引き立ってないのだけど、映画版としては全体的に薄まっててこれでいいのかもしれません。しかし明治初期の大阪道修町が舞台で、美濃屋の若だんさん津川雅彦がいい感じの若だんさんで、見どころたくさんでこれはなかなかいい映画です。


そういえば、子どもたちのテレビやマンガで覚えたようないまいちな言葉遣い(それはそれで子どもらしい)が気になったとき、美しく上品な船場言葉の講釈をしつつ、はりきって『細雪』を朗読したところ、唖然とするくらいただの大阪のおばちゃん言葉にしか聞こえず、ほんまに船場言葉むずかしいーと思った次第です。読みあげると上品な船場言葉の難易度が異様に高い。ほんと。


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