地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


谷崎潤一郎『春琴抄』

谷崎潤一郎『春琴抄』は面白かったけれど、最後までうっとりした状態に陥らなかったのはたぶん私がとても普通のひとだからで、盲目の美しい女師匠の悲惨な顔の傷を見まいとするために自らの黒目を針でつき至極の喜びを得るような、恍惚として陶酔する愛の世界、つまり私にはSの要素もMの要素も薄いんだなーと思った。また別の谷崎を読まなくては。

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)