地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『バケモノの子(The Boy and The Beast)』(細田守/2015)を見に行きました


「バケモノの子」予告2 - YouTube



3年前くらい、『おおかみこどもの雨と雪』を家人と5歳のミニチムふたりが映画館で見て、その後何回も何回も繰り返し見るくらいミニチムが気に入ってたのを思い出して、もうすぐ5歳のハムコは『バケモノの子』どうかなーと思いつつみんなで見に行きました。


前情報なしで見たけど熊徹=役所広司がすごい。熊徹がしゃべるたびに荒れた役所広司を思い出します。細田守ゆえリアルとファンタジーの交差が上手。成長過程の描きかたも、美しくて繊細な感情表現もうまい。上映時間の半分くらい涙してた気がします。ミニチムもハムコも笑ってるシーンがあって、親は泣いてるシーンがあって、全体的にすばらしい作品。


男子親が見たらもっと泣けるかもしれない。メルヴィルの『白鯨』が引用されているけど、きちんと知っていたらもっと楽しめるかもしれない。



となりで見ていたハムコは戦うシーンではドキドキして手で顔を覆ったりしてました。まーでも話はすこしむずかしかったかも。ふたりとも「おもしろかったよー」とは言いつつ、たぶん『おおかみこどもの雨と雪』のほうが好きなんだと思います。つまりやっぱり『バケモノの子』は男子的映画なんだなー