地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ル・コルビジュエの家(El hombre de al lado)』(ガストン・ドゥブラット、マリアノ・コーン/2009/アルゼンチン)


タイトル通り、ル・コルビュジエが設計した、ブエノスアイレス州ラプラタに建てた住宅クルチェット邸を舞台にした作品。ラテン・アメリカで唯一設計した個人住宅クルチェット邸なんてはじめて聞いたけれど、そんな重要な建築物で内容的に相当な割合で邸宅でのフィクション映画の撮影が行われているのが驚き。


不可侵領域ともいえるクルチェット邸の住人と隣人とのささいなトラブルが大騒動に発展していくシニカルなストーリー。完全にモダンな住まいと軽すぎるノリのポップな音楽の対比もまたコメディー。


見てる最中は退屈な部分もあったけど、案外おもしろいアプローチの映画だったとあとで思った次第。


小さな家―1923

小さな家―1923