地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『私が、生きる肌(La Piel que Habito)』(ペドロ・アルモドバル/2011/スペイン)


アルモドバルの作品ということで楽しみに観賞。愛と狂気と復讐のサスペンス。


人工皮膚の権威である天才形成外科医にアントニオ・バンデラス。現在から過去にさかのぼり、また現在へ戻るという構成。狂気の果ての愛情の描き方のアルモドバルのうまさ。ゴルチエによるボディスーツの造形の美しさ。


B級映画にもなりそうなストーリーなのにアルモドバルの手にかかると美しいと錯覚する愛の多重構造の映画になってしまうということにくらくらします。すごい!