地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『先生を流産させる会』(内藤瑛亮/2011)


映画『先生を流産させる会』予告編 - YouTube

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実際にあった愛知県半田市の事件をベースにフィクションにした映画。


公開当時、賛否両論あってたしかに胸クソ悪い予告編だったけどいざ見てみると予告編でほとんど見せてるので全体的には尺も短いしそうエグい雰囲気ではありませんでした。


流産云々というよりなにしろ気持ち悪いのが演出。特別気持ち悪いのはこの時代にまだ女子中学生の初潮シーンを映すという変態ロリコン時代錯誤ぶり。少女から大人の女性へといういかにもキモいおっさんが好きそうな演出。相米慎二『ションベン・ライダー』でも河合美智子が初潮を迎えるシーンを絶賛するおっさん達の意見がキモくてキモくて仕方なかったのを思い出しました(『ションベン・ライダー』はそもそも30年前の映画だしそれがあるなしにかかわらずいい映画です)。


演出というところでは妊娠中の先生に悪戯をした女子中学生5人をひっぱたくシーンが手もかすらないくらいひっぱたいてないのが相当しらけます。妊婦の先生VS女子中学生という構図なら本気でひっぱたくべきでした。なんかキモい、からはじまる女子中学生たちの「先生を流産させる会」は監督がキモかったという映画でした。