地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ブラック・スワン(Black Swan)』(ダーレン・アロノフスキー/2010/アメリカ)


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ニューヨークのバレエカンパニーに所属するニナ(ナタリー・ポートマン)。次回の白鳥の湖の主役に抜擢され、プレシャーや抑圧からの精神異常・幻覚、そして閉じ込められた自分からの脱皮。というストーリーをCGでサイコスリラーに仕上げます。


ダーレン・アロノフスキーてヘンテコ映画を撮る監督なんだけど、ヘンテコな趣味を隠すのが上手になってる気がします。『π (パイ)』(1998)、『ファウンテン永遠につづく愛』(2006)しか見てないけど、この2作品を撮った監督の作品と言われるとたしかにアロノフスキー趣味。


古今東西サイコスリラーの鉄板アイテム「鏡」「ガラス」は黒沢清を彷彿とさせました。王道アイテムでどきどきするのは私も得意。(1シーンもバレエシーンのないウィノナ・ライダーと違って)ナタリー・ポートマンががんばってて、バレエのシーンでも引きのショットが多数。ヘンテコはヘンテコなんだけどなかなかおもしろかったです。