地味な映画と地味な音楽が好き。
マノエル・デ・オリヴェイラ『世界の始まりへの旅』、
ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』が好き。
文系家人と11歳と8歳の女の子2人、シャルトリューの男の子とひっそり暮らし中。


『ファニーとアレクサンデル(Fanny och Alexander)』(イングマール・ベルイマン/1982/スウェーデン、フランス、西ドイツ)



311分の大作。ブルジョワであるエクダール家の、1907年のクリスマスから2年間を描いた群像劇。ベルイマンであるけれど、分かりやすい構成とストーリーで娯楽色も強いです。しかしぎりぎりの緊張感にもっていく力も感動的にベルイマン。ぞくぞくしてベルイマン5時間は楽しすぎます。生活の細部にわたる絢爛豪華な描写は美しく重厚で、ベルイマンの視線を通した「顔」アップの精神性人間性の圧倒的な強さは、素晴らしすぎて泣けます。ベルイマンが好きすぎてたぶんベルイマンの映画以上に好きな映画は今後ないんじゃないかと思うくらい、何度も書くけど素晴らしい作品。余韻も楽しい。