澁澤龍子『澁澤龍彦との日々』
- 作者: 澁澤龍子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
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ku:nel ( クウネル ) 2010年 03月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2010/01/20
- メディア: 雑誌
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ku:nel最新号の最後のページに澁澤龍彦夫人・龍子さんのエッセイが載っていてそれが好みだったので家人に「『澁澤龍彦との日々』てどうかな、おもしろいかな」と相談したら「食べ物の話がおいしそうな話はいいと思うよ」という返事だったので読んでみることに。本については家人が詳しいことと、文庫本なんかは一度聞いておかないと我が家にあるかもしれないからです(過去にそんなことが数回あったので聞くようになりました)。
内容については、稲垣足穂、埴谷雄高、池田満寿夫、種村季弘、巖谷國士、土方巽、四谷シモン、金子國義のような文化人との交流のことよりも、澁澤龍彦が大の揚げ物好きで、魚のフライやとんかつ、三日に一度は揚げ物料理だったこと、筍も大好きで時期になると連日、筍とふきの煮物、若布と筍のお吸い物、醤油味を濃いにした鶏肉入り筍御飯になったり、シャキシャキカリカリしたものも大好きで、蓮根、慈姑の薄切り唐揚げ、チョロギも好きだったこと、フランス文学者なのに日本料理や中華料理のほうが好きで、ケーキより大福やおまんじゅうのほうが好き、などなど、食べ物について書かれた文章のほうがおもしろいと感じました。そうそう、あの澁澤龍彦が最後に観た映画が『ミツバチのささやき』ていうのもちょっとイイ話。
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2000/06/30
- メディア: DVD
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